今西健太郎(TEAM ZERO/日本新薬)の用具紹介|俺の卓球ギア#26

写真:今西健太郎(TEAM ZERO)の卓球ギア/提供:今西健太郎

卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。

第26回となる今回は、東山高校から同志社大学に進み、社会人では激戦区東京都から全日本選手権予選を通過した今西健太郎選手のギアを紹介する。

今西健太郎の卓球ギア

戦型
右シェーク裏裏
ラケット
インフィニティ VPS V(FL・スティガ)
ラバー
フォア:キョウヒョウプロ3ターボブルー(特厚・ニッタク)
バック:キョウヒョウ3-50(特厚・35度・紅双喜)
ユニフォーム
出身チームのウェア
特に、唯一無二の同志社ユニフォーム(赤)
こだわりのもの
キネシオテープ
ワイヤレスイヤホン
恩師からのメッセージと東山卓球十訓
※ギアは2019年7月時点のもの

ラリーズ編集部のコメント

写真:同志社大学時代の今西健太郎/提供:今西健太郎

今西健太郎は、名門・東山高校時代に同級生の大島祐哉とともにインターハイ団体3位入賞。進学した同志社大学ではレギュラーとして活躍し、関西学生リーグ特別賞・優秀選手賞を受賞している。

社会人になってからは実業団・日本新薬でプレーし、全日本社会人4回戦に進出。2018年には東京都から全日本予選通過を果たしている実力者だ。現在は母校・同志社大学のコーチも務めている。

写真:日本新薬での今西健太郎/提供:今西健太郎

今西の使用用具は、インフィニティ VPS V(FL)にフォア:キョウヒョウプロ3ターボブルー(特厚)、バック:キョウヒョウ3-50(特厚・35度)と両面粘着ラバーを貼っている。

「学生時代はキョウヒョウキング3やフォルティウスに、テナジーやV-15などを貼っていました。社会人になり、練習量や筋力が落ち、重いラケットが振れなくなったので、インフィニティに変えました」と使用ラケットについてコメント。

「ラケット変更と同じタイミングで、粘着ラバーのキョウヒョウネオ3を使い始めました。ラバーに合わせて、スイング軌道も一から変えたので肩を壊しましたが、その後、全日本社会人でトップ選手相手に肉薄できたのが自信になり、今でも使い続けています」と粘着ラバーを使用する理由を明かした。

前中陣でフットワークを活かしたフォアハンドラリーを得意としている今西。用具を考える上で最も大事にしているのは、“緊張した場面でもフルスイングできるかどうか”

「勝手に飛んでいくラバーだと、緊張した場面で入れにいってしまい、相手にとって丁度良い球になってしまうので、どんな場面でも思い切ってフルスイングできるような飛びすぎない用具にしています。

フォアは少し前に、キョウヒョウプロ3ターボブルーに変え、バックはつい最近フォアと同じ観点から、少し柔らかいキョウヒョウ3-50に変更しました。粘着ラバーにすることで、時間戦術や空間戦術の幅が広がり、不得手を補うことができるようになりました」。

写真:2018年度東京選手権で母にベンチコーチに入ってもらった時の写真/提供:今西健太郎

今西はこだわりのものとして、キネシオテープ、ワイヤレスイヤホン、恩師からのメッセージと東山卓球十訓を挙げた。

キネシオテープについては、その日の精神状態に合わせて、試合を楽しみたいときは黄色、大勝負は赤など、色を変えるようにしているという。また「あがり症で大事な試合前は、テンションが上がる音楽を聴かないといてもたってもいられません」という今西。ウォームアップをしながら使えるワイヤレスイヤホンを重宝している。

卒業時にもらった恩師からのメッセージは、今西の卓球選手としての根源となっている。東山卓球十訓は、高校時代の試合前日に精神を落ち着かせるため書いていたという。今西は今でもお守り代わりに、十訓をラケットケースに入れてプレーしている。

写真:2018年全日本選手権で、家族に応援に来てもらった時/提供:今西健太郎

現在、製薬企業でMRをしながら、オープン大会を中心に公式戦にも出場している今西。

今後については「練習時間が取れない為、試合が練習のような感じですが、質を向上させることができているので、今が1番楽しく卓球をやれています。個人としては、今年も東京から全日本選手権予選を通過し、大阪の舞台で活躍すること。団体としては、TEAM ZEROを牽引し日本一になることを目標しています。コーチとしても、同志社大学の現役選手が大舞台で活躍できるよう、サポートしていきたいと思っています」と目標を力強く語った。

また「社会人になってから、大舞台でのベンチコーチを両親にお願いしています。全日本選手権は父に、全日本社会人や東京選手権は母に、ベンチに入ってもらいました。今まで好き勝手にやらせてくれた両親への恩返しの気持ちもあり、実家の卓球スクールに通う子たちにも胸を張って自慢できるような先輩になれればと思っています」。

まだまだ現役の今西健太郎、両親への恩返しとなる熱いプレーから目が離せない。

文:ラリーズ編集部

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