「自己評価が低い人」の特徴

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自己評価が低いといい意味では謙虚になりますが、極端に自己評価が低いと損をしてしまうことも。

せっかくいい結果を出しても、自己評価が低いと自分の成果をアピールしないため、誰かにその成果を持っていかれたりしてしまいます。

また、謙虚に振る舞おうとしすぎるとまわりがフォローを入れなければならなくなって「毎回フォローを求めようとしてくる」と思われ、面倒がられてしまうことも。

今回は、自己評価が低いのはどんな人か、どうすれば自己評価を上げることができるのかを見ていきましょう。

■自己評価が低い人の特徴とは?

自己評価が低い人は自分に自信がないことが多く、それに付随するいくつかの特徴があります。

自己評価の低い人の特徴として代表的なものを5つ紹介します。

◇(1)マイナス思考で考える癖がついている

いつもマイナス思考で考えるクセがついているため、何か行動を起こす際に「失敗をしそう」「やっても大変なことになるだけ」「わからない部分が多すぎて不安」という考えになることが多いです。

そのため、自分の未来に関しても見えない部分に対してマイナス評価をしてしまい、それが自己評価の低下につながります。

◇(2)ほめられることになれていない

ほめられたときに素直に「ありがとうございます!」といわずに「いえいえ、自分なんて……」というように謙虚に振る舞う人は、自己評価が低いことが多いです。

ほめられたことに対して自分の評価がそこまで高くないので、謙遜する形で返してしまうのです。

ほめた側は相手に受け入れてほしい、喜んでもらいたいと思っているので、ちょっと面倒に感じられてしまうこともあります。

◇(3)毎日のように脳内反省会をしている

毎日寝る前などに今日あったことを振り返り、「ああすればよかった」「こうすればよかった」と自分の脳内で反省会をくり返しやっている人も自己評価が低くなることが多いです。

脳内反省会は自分の失敗やマイナス面を改善する効果はあるのですが、自分の失敗やマイナス面ばかり見てしまう、つまり、自分がマイナス面の多い人間のように勘ちがいしてしまうのです。

◇(4)成功を“運”と考える

自分自身の力を正しく把握していないので、成功した場合に「運がよかっただけ」と考え、失敗したときには「失敗には理由がある。自分のミスのせいかも」と考える人も自己評価が低くなる傾向があります。

自己評価が低いとは、自分の力や能力を自分自身で低く見ているということです。

成功を自分の能力や努力の成果ととらえない癖がついているため、自己評価も低くなってしまいます。

◇(5)「すみません」が口癖

自己評価が低い人は“他人よりも自分が悪い”という前提で生きているので、何か起きたときにすぐに謝る癖がついていることが多いです。

ちょっとしたことに対してすぐに「すみません」「ごめんなさい」と謝ってしまい、実際にそう言葉にすることで“自分が悪い”と信じて、さらに自己評価が下がっていく……というのをくり返していることが多いです。

■自己評価が低いのはなぜ?

自己評価が低い人は、これまでの人生経験の中で自己評価が低くなるような体験をしていることが多いです。

どのような体験が原因となって自己評価が低くなるのか、いくつか見ていきましょう。

◇(1)親やまわりにダメ出しをする人がいた

親や兄弟姉妹、教師や友だちなどにダメ出しをする人がいた場合、自己評価が低いまま育ってしまうことがあります。

これはダメ出しをされればされるほど、ダメ出しをされないように前もって考えるようになり、そのため自分が自分に対してダメ出しをするようになるからです。

自分自身に否定の言葉を向け続けるので、自己評価が下がってしまうのです。

◇(2)計画通りでない場合、反省ばかりする

未来というのは不確定なものです。

計画を立てても未来に計画通りいくとは限りません。

ですが、計画通りにいかなかった際に「それではよくない。反省すべきだ」という人がまわりにいたり、もしくは自分自身で計画通りにいかないことに対して反省をたくさんしていたりすると自分の能力がどんどん信じられなくなり、自己評価が低くなってしまいます。

◇(3)自分の能力を正しく把握する機会がなかった

これまで客観的な視点で自分の能力を正しく把握する機会がなかった人も、自己評価が低くなりやすいです。

たとえば、ほめられる機会が少なかった人などです。

人の能力はさまざまあり、勉強ができる、運動ができる、音楽ができる、絵が描けるなどというわかりやすいものならよいのですが、物語を作る、人の考えを真摯に受け止めるなどという順位で表しにくく成果を見せづらい能力に特化している人は、なかなか客観的にほめられる機会が少ないもの。

ほめられないがゆえに自分の能力に気づかず、自己評価が低くなっていることがあります。

■自己評価を上げよう。自己評価の低さを改善するには?

自己評価が低いと思っている人も、ある程度の改善は可能です。

自己評価を自分の能力に合わせていけば自己評価が高すぎず、低すぎず、ちょうどいい人になれます。

では、どうすれば自己評価を自分の能力に近いところまで上げることができるのでしょうか?

◇(1)最悪を想定して楽観的に行動する

自己評価の低い人は“悪い未来を考える”傾向が強いです。

それ自体は未来の失敗を防ぐことにつながるのでとてもよいことなのですが、やりすぎると悲観的になり自己評価も下がってしまいます。

最悪の事態を想定して、それ以外は「まあ乗り切れるでしょう!」という風に未来に対するチェックをある程度残しつつ、最悪の場合以外は問題ないと考えて楽観的に行動することで、徐々に自分で自分を責めることも減って自己評価が上がっていきます。

◇(2)自分の成長を記録する

自分の能力を把握するのに手っ取り早いのが、自分の成長記録をつけることです。

昨日の自分より今日の自分が成長したことを毎日メモするようにしましょう。

また、成長したといえることがなかった場合でも、自分自身で今日よかったことについてメモするといいでしょう。

匿名系のSNS(Twitterやブログ)などでそれらを書いていってもよいです。

自分の成長を記録したり、自分で自分をほめたりすることで自分の能力に気づけるようになると、等身大の自分をきちんと評価でき、自己評価が上がっていきます。

◇(3)心の中で否定したことを前向きな言葉で上書きする

「これできないかも」「失敗しそう」というように考えたとき、自分自身で乗り越える言葉を自分に向けて言うようにしましょう。

「どうすればできるのか考えてみよう」「成功するにはどうしたらいい?」というような前向きに検討する言葉を心の中で準備しておき、自分にダメ出しした際にそのダメ出しを上書きして、前向きな行動につながるようにするとよいでしょう。

前向きな言葉を脳内で使うことで、徐々に“できる”と感じることが増えていくので自己評価も上がります。

◇(4)プラスの言葉を使う人と付き合う

愚痴を言い合う関係というのは、お互いにその場の気持ちもスッキリして付き合いやすいものです。

しかし、マイナスの言葉を使いすぎるとどんどんネガティブになってしまうので、プラスの言葉を使う人との付き合いを増やしていくといいでしょう。

プラスの言葉を使う人とは、ほめ言葉やありがとうという感謝の言葉をたくさん言う人です。

プラスの言葉をたくさん使う人と接していくと自分も影響されて前向きになれ、結果的に自己評価も上がります。

◇(5)普段から楽しいことを考える

楽しいことを考えれば考えるほど、未来に対する希望も見えてくるものです。

楽しいことを考えたり、楽しいことにチャレンジしたりして日々を楽しむと、徐々にわくわくした気持ちになり、自分の未来に対する否定的な気持ちも消えて自己評価が上がります。

■自己評価を自分の能力まで上げていこう

自己評価を自分の能力くらいまであげればちょうどいいくらいの自己評価になり、過度に卑下したりもせず、過度に自信満々にもならないもの。

たとえ今、自己評価が低かったとしても、自分の能力に気づいて自分に自信をつけていくことができればより生きやすくなるでしょう。

自己評価をちょっと低めに見ているな、と感じている人は自己評価を自分の能力のところまで上げていくように心がけてみてはいかがでしょうか。

(織田隼人)

※画像はイメージです