よみがえる大友氏館 大分市教委、VR映像で再現【大分県】

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タブレット端末の画面上でよみがえった大友氏館。発掘調査の結果を基に制作している=大分市顕徳町の「大友氏館跡」
南蛮BVNGO交流館のシアターゾーンで公開するアニメ

 大分市教委は発掘調査を進めている「大友氏館跡」(顕徳町)を身近に感じてもらうため、最新のVR(仮想現実)技術を駆使し、大友氏が最も繁栄した約450年前の姿を再現する二つの映像作品を制作した。1日から館跡に隣接する「南蛮BVNGO交流館」などで公開する。ともに無料。

 大友氏館跡では、専用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレット端末を建物があった場所に向けると、宗麟と息子・義統(よしむね)時代の建物などのCG(コンピューターグラフィック)映像が画面上に表示される。発掘調査結果を基に制作しており、当時の栄華が目の前によみがえったように感じる。音声で解説を聞くこともできる。

 交流館ではタブレット端末3台を準備し、無料で貸し出す(中学生以上。身分証明書が必要)。

 交流館のシアターゾーンでは、子ども向けの新しいアニメ映像を公開。現代の少女が義統の時代にタイムスリップし、義統や医師・アルメイダらと出会うことで当時の世界の情勢や大友氏館を知るストーリー。

 府内は中国やポルトガルなど世界を相手に貿易していた日本有数の商業都市だったことを学べる。

 市教委は宗麟の生誕500年となる2030年までに館の復元などを計画している。だが、広さや規模などをイメージしづらいため、VRで体感してもらおうと制作した。事業費は約2950万円。

 文化財課は「映像を通して大人も子どもも楽しく学べる。夏休みの自由研究で宗麟について調べるなど活用してほしい」とPRしている。

 問い合わせは南蛮BVNGO交流館(TEL097.578.9191)。