今年初の食中毒注意報 長崎県「予防3原則の意識を」

 長崎県は31日、今年初めて「食中毒注意報」を県内全域に発令した。期間は同日午前11時半から48時間。長崎県生活衛生課は「食中毒菌を付けない、増やさない、退治するの3原則を意識してほしい」と呼び掛けている。
 長崎県によると、食中毒注意報は県内の最高気温、平均湿度、不快指数の最高値のうち二つ以上の項目で基準値を上回った場合に発令。30日は最高気温32度、平均湿度89.9%、不快指数84.2で、いずれも7月の基準値を超えた。梅雨明けが遅かった影響もあり、発令は昨年より2週間ほど遅いという。
 同課は食品の取り扱いについて▽新鮮な食品の購入▽十分な加熱調理▽生の肉や魚を切ったまな板、包丁は必ず洗う-などの周知徹底を関係機関に呼び掛けた。
 今年の長崎県内の食中毒発生件数は7月末現在、13件(前年同期比7件増)で患者数は183人(同14人増)。ノロウイルスや寄生虫アニサキスなどが原因となっている。

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