【トレード】フィリーズが好打好守のディッカーソンを獲得

2011年以来8年ぶりのポストシーズン進出を目指すフィリーズは、レギュラーシーズン残り2ヶ月の戦いに備え、ハイレベルな攻守を兼ね備えた外野手の獲得に成功した。日本時間8月1日、フィリーズは後日指名選手とインターナショナル・スロットマネーをパイレーツに放出し、コリー・ディッカーソンを獲得。オールスター・ゲーム選出経験とゴールドグラブ賞受賞経験のある外野手が、逆転でのポストシーズン進出を目指すフィリーズに加わった。

現在30歳のディッカーソンは、今季44試合に出場して打率.315、4本塁打、25打点、OPS.924をマーク。右肩の故障により開幕直後から2ヶ月ほど欠場したものの、健康時には安定感のある強打を発揮している。レイズ時代の2017年には自己最多の27本塁打を放ってオールスター・ゲームに選出され、パイレーツへ移籍した昨季は打率3割をマークしただけでなく、安定した左翼守備でゴールドグラブ賞を初受賞。攻守両面でチームの戦力アップに貢献できる好選手である。

フィリーズは現在、強打のジェイ・ブルースが右腹斜筋を痛めて戦列を離れており、ディッカーソンは少なくともブルース復帰までの間は、完全なレギュラーとしてプレイすることになるだろう。ブルース復帰後の起用法は不透明だが、ブルースを代打の切り札としてベンチに置き、攻守を兼ね備えたディッカーソンが引き続き左翼のレギュラーを務める可能性は十分にある。

5月末から7月末にかけて、フィリーズは自軍の戦力アップのために、ブルース、ディッカーソンのほか、ブラッド・ミラー、ドリュー・スマイリー、ジェイソン・バルガス、マイク・モリン、ブレイク・パーカーといった選手たちを獲得してきた。また、AAA級のロースターにもホゼ・ピレラ、ローガン・モリソン、ダン・ストレイリーらを加えており、選手層の増強に余念がない。8年ぶりのポストシーズン進出は実現するのか。今後のフィリーズの戦いに注目だ。

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