メルセデス・ベンツ 新型Aクラス 実燃費レポート|日本仕様初となるディーゼルエンジンを搭載したA200dの実力とは

メルセデス・ベンツ 新型Aクラス A200d試乗

起用グレード

メルセデス・ベンツ 新型Aクラス A200d試乗

今回の燃費テストに持ち出したのは、2019年3月に発表された日本仕様のAクラスとしては初のディーゼルエンジン搭載車となる「A200d」だ。

搭載されるエンジンはすでにEクラスなどに採用されているDOHC直列4気筒2リッターターボのOM654型を横置きレイアウトに変更したOM654q型となり、110kW/320N・mというスペック。パワーやトルクは抑えられているが、その分軽量な(とはいえ約1.5トンもあるが)Aクラスだけに物足りなさを感じることはなかった。

エントリーモデルとはいえ、さすがにメルセデスということで、ディーゼルエンジンにありがちな騒音はほどよく抑えられており、これをうるさいと感じる人はほとんどいないのではないだろうか、というレベルだった。

燃費テスト 概要

なお、今回の燃費測定は2019年7月18日に実施した。天候は晴れだったが、高速道路を走行中に強雨に遭遇している。最高気温は30度前後という環境での走行となった。

朝10時ごろに青山にあるMOTA編集部を出発し、高速、郊外路、市街地・街乗りの順で走行し、15時ごろに再びMOTA編集部へ戻るルートを選択した。

燃費の数値はトータルの値以外は車両の燃費計を使用している。エアコンは25度のフルオートで設定し、走行モードは「Comfort」、クルーズコントロールやパドルシフトは使用せず、全行程Dレンジで走行した。

実燃費レポート 目次

総合実燃費は24.14km/L

結論から言うとトータルで155.3kmを走行し、全行程を走り切ったトータルの燃費数値は24.14km/Lとなった。A200dのWLTCモード燃費は18.8km/Lであり、カタログ燃費を大きく超える結果となった。

燃費調査の際は、極端に燃費走行をしていたわけではないのだが、この好記録には正直ビックリというところ。なかでも後述する高速道路での燃費は特筆すべきものがあった。

また、メルセデスブランドのボトムラインを担う車種ではあるものの、新型Aクラス A200dの落ち着いた乗り味はさすがといったところ(価格を考えれば当然なのかもしれないが)。ただ、純正から2インチアップとなる18インチホイールなどが装着される「AMGライン」のオプションは、見た目は確かにスポーティになるが、乗り心地の面ではややマイナスという印象だった。

それではここからは走行シーンごとの燃費や、走りっぷりなどをお伝えしていこう。

© 株式会社MOTA