日ハム、10残塁で敗れ首位と1.5差に 栗山監督「あと一歩も、あと百歩も…」

日本ハム・栗山英樹監督【写真:石川加奈子】

有原は7回2失点も援護に恵まれず5敗目、指揮官は「しっかりやります」

■楽天 3-1 日本ハム(1日・札幌ドーム)

 日本ハムは1日、本拠地で楽天に1-3で敗れた。首位のソフトバンクが勝ったため、ゲーム差は1.5に広がった。

 両リーグ単独トップとなる12勝目を狙ったエースの有原は、初回に茂木の右中間フェンス直撃三塁打と浅村の中前適時打で先制点を許した。1-1の同点で迎えた3回には辰己の左翼線二塁打と茂木の中前打で勝ち越された。7回5安打2失点と踏ん張ったものの、援護に恵まれず、5敗目を喫した。

 打線は初回に西川が二塁内野安打で出塁後に二塁に進むと、釜田の暴投で一気に本塁を陥れて試合を振り出しに戻した。ただ、得点はこの1点のみ。先頭打者の出塁機会は5度あったが、生かしきれなかった。

 5回1死二塁では二走の中島が投手牽制で挟まれてアウトになり、7回2死二塁では中田が放った中前に抜けそうな打球が浅村のファインプレーに阻まれた。安打数は楽天と同じ7本ながら、10残塁と好機にあと1本が出なかった。

 栗山英樹監督は「あと一歩も、あと百歩も、勝ち切れなかったので。しっかりやります」と悔しい惜敗を受け止めた。「みんなが何とかしようとする中でうまくいかないこともある。ただ、そういう気持ちを持ってやり続けるしかない」と続けた。2日からは本拠地にソフトバンクを迎えて首位攻防3連戦に突入する。「この3つも来週の3つ(6日からのオリックス3連戦)も本当に大事になってくる。一つ一つやるべきことをやって、前に進めていきます」と語った。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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