「雲仙△フェス」10、11日 音楽と自然体験イベント 実行委準備着々、清掃に汗

清掃活動をする「雲仙△フェス」実行委メンバーら=雲仙市、白雲の池キャンプ場

 長崎県雲仙市小浜町の白雲の池キャンプ場である音楽と自然体験イベント「雲仙△(サンカク)フェス」が10、11日に開かれる。実行委メンバーらは、週1回の清掃活動をするなどして準備着々。「来場者に美しい雲仙の自然を堪能してほしい」と、来場を呼び掛けている。
 同フェスは「山の日」(8月11日)に合わせ、雲仙温泉街の若手が中心となって実行委をつくり、2017年から企画。3年目の今年は初めて2日間に日程を拡充した。「自然・温泉・音楽を楽しむ」をコンセプトに、約20組のアーティストによる演奏のほか、ワークショップなどの体験型イベントや島原半島の食を提供する物販コーナーには、50以上のブースが軒を連ねる。
 会場となる同キャンプ場では、7月初旬から実行委やボランティアメンバーが清掃活動を続ける。シーズンオフの間に茂った雑草を刈り、歩道を覆う木の枝などを切り落とす作業に汗を流す。フェスと平行して3年間続けた清掃のかいあって、イノシシが掘ったと思われる穴が年々減り、野草が増えるなど環境改善も進んだという。市来勇人実行委員長は「美しい自然の中で音楽を楽しみ、遊び、温泉を堪能して雲仙を満喫してほしい」と話した。
 「雲仙△フェス」は10日午前11時~午後9時、11日午前10時~午後8時。入場料は前売りで大人1日券3500円(当日4千円)、2日券6千円(同7千円)。中学生以下は無料。前売り券は同フェスのホームページ(https://unzensankakufes.com)や同温泉観光協会などで購入できる。

 ■芸人も一緒に草刈り

 「雲仙△フェス」の清掃活動に、徒歩で九州一周に挑戦している福岡県出身のお笑い芸人、西村哲耶さん(25)が参加。実行委と一緒に草刈りなどに汗を流している。
 西村さんは太田プロ福岡所属で芸歴1年目。FBS福岡放送の番組「九州1周ヤマトホ!」の企画で、3月から九州の山々を登りながら歩いて旅をしている。福岡、佐賀を経て7月24日に雲仙市入りして普賢岳を登山。宿泊した雲仙温泉街でフェスを知り、「住民との触れ合いも旅の醍醐(だいご)味」と、手伝いを申し出た。
 ただ、2日には雲仙をたつ予定でフェスには参加できない。実行委らと草刈りで親交を深めつつ「互いの成功を祈ります」と笑顔。

草刈りに汗を流す西村さん=雲仙市、白雲の池キャンプ場

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