八村&馬場 息ぴったり 「立山コンビ」躍動 バスケ日本代表合宿

実戦形式の練習でディフェンスをする馬場(中央)と八村(右)=三菱電機名古屋体育館

 31日に開幕するバスケットボールのワールドカップ(W杯)中国大会に向け、名古屋市で合宿中の男子日本代表が2日、練習を報道陣に公開した。富山市出身で奥田中学校OBの八村塁(21)と馬場雄大(23)はそれぞれ順調な仕上がりをアピールし、息ぴったりの連係プレーを披露した。馬場は八村との関係を2人が大好きな古里の象徴にちなみ「立山コンビ」と命名。八村も馬場との連係に手応えをつかんだ様子だった。 

 5対5に分かれリバウンドから素早く攻撃に移る練習や、ゲーム形式の練習などを公開。フリオ・ラマスヘッドコーチが指示を飛ばす中、選手が好守のフォーメーションを繰り返し確認した。

 八村は高い身体能力を生かしたリバウンドやブロックなど、ゴール下での強さを発揮。スチールから一気に豪快なダンクを決めたかと思えば、フェイントで相手をかわして華麗に3点シュートを沈めるなど、攻撃の幅の広さも見せた。

 馬場は、右肩を負傷していて1日に本格的に練習復帰したばかりだったが、素早いドリブルで守備をかき乱すなど、不安を感じさせない機敏な動きを見せた。

 馬場が相手を引き付け八村にパスを出したり、八村がスクリーンで馬場をゴール下に切り込ませたり、2人の連係の良さが際立つ場面が多かった。

 この要因を八村は「中学から知っている選手で(奥田中バスケ部という)原点が同じ。通じ合うものがある」と説明。馬場は記者からの問い掛けに答え「立山コンビ」と名付け、「塁はすごい選手なのに自己中心的ではない。回りの選手がプレーしやすい環境をつくってくれる」と“相棒”をたたえた。

 男子日本代表の名古屋での合宿は6日まで。その後はニュージーランドやアルゼンチンなどと国際試合を戦い、W杯に臨む。 (社会部・中島慎吾)

実戦形式の練習で同じチームでディフェンスする馬場(右)と八村
ディフェンスの上からシュートを放つ八村
シュートをブロックする八村
仲間がワンマン速攻を決め「カモーン」と雄叫びを上げる八村
粘り強いディフェンスを見せる馬場
報道陣の質問に笑顔で答える馬場

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