【MLB】“怒りの大遠投”バウアー、古巣へ感動の惜別メッセージ「いかに特別だったか…」

インディアンスからレッズに移籍したトレバー・バウアー【写真:Getty Images】

自身のツイッターにインディアンスへの感謝の動画を投稿「ここでの時間がいかに特別だったかと」

 インディアンスからレッズにトレード移籍したトレバー・バウアー投手は1日(日本時間2日)、自身のツイッターを更新。投稿した動画では2013年から6年半プレーした古巣への感謝の思いを語っている。

 4分8秒の動画ではMLB新記録となる22連勝を達成した2017年9月14日のロイヤルズ戦を振り返っている。同試合では1-2で迎えた9回にリンドーアの適時二塁打で同点、延長10回にブルースの適時打でサヨナラ勝ち。劇的なサヨナラ勝ちだった。バウアーは1点ビハインドの場面から「この瞬間、この試合、この時間は特別だった。21連勝していた。特別な瞬間というのは、訪れるまで分からない」として、このように振り返っている。

「このような瞬間、選手と街全体が同じ気持ちになる。どのように連勝が始まったかは覚えていない。1勝目、誰が投げたか、スコアも覚えていない。その試合を勝つことだけに集中していた。その試合に臨んだ時、このような素晴らしい出来事の始まりになるとは思わなかった」

「僕のインディアンスデビュー戦が、素晴らしい出来事の始まりになるとは予想していなかったように。自分のタスクに集中し、準備し、全力を尽くす。自分の仕事をする。チームメートたちと共に戦う。ある時点で、それが本当に特別なことなんだと実感する。でも、それについては話さない。考えない。それが野球だから。ずっと続いてほしいが、言葉にすることで不運をもたらしたくない」

「街、選手、球団。この瞬間は特別だった。この瞬間、皆が特別な出来事だと実感した。終わってほしくないが、連勝はいつか止まる。24時間後、23連勝のかかった試合で敗戦投手となったのは僕だった。連勝は止まった。僕にとって、この連勝が大きく印象に残っているのは、インディアンスでプレーした時間を象徴しているからだ。多くのことを学んだ。チームメートと親しくなった」

 チームは102勝60敗でア・リーグ中地区を優勝。ヤンキースとの地区シリーズで敗退したものの、同年は右腕にとっては特別だったようだ。

「一緒に勝利した。一緒に祝福した。僕の人生のここ6年間を振り返ると、1つはっきりしてることがある。ここでの時間がいかに特別だったかということ。ありがとう、クリーブランド。永遠に」

 バウアーは29日のロイヤルズ戦では8失点KOし、バックスクリーンへ向かって“怒りの大遠投”の失態をみせ、それがインディアンスでの最後の登板となった。それでも、新天地では古巣への感謝の思いを胸に、新たな活躍を目指していく。(Full-Count編集部)

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