DeNA筒香、4番復帰後初安打が19号ソロ 監督も絶賛「あの一発で流れが来た」

DeNA・筒香嘉智【写真:荒川祐史】

菅野から反撃の狼煙上げる一発「なんとかしたいと思っていた」

■DeNA 4-2 巨人(2日・横浜)

 DeNAの筒香嘉智が2日の巨人との首位攻防戦で4番復帰後、初安打となる19号ソロを放った。

 後半戦から2番で起用された筒香だが、7月30日のヤクルト戦から4番に復帰。2番で好成績を残し、ラミレス監督が「戻すのに一番いい時期」と満を持しての復帰となったが、ヤクルト3連戦では12打席でノーヒットと振るわなかった。

 首位巨人との直接対決で、相手はエース菅野。チームは3回まで1安打に抑えられ、筒香も第1打席で見逃し三振に倒れていた。「菅野はいい投球をしていた。あのまま8回、9回と投げられるのではないかと思った」とラミレス監督も心配したが、0-2とリードされた4回に飛び出した筒香の一発で試合の流れが変わった。

 フォークボールをレフトスタンドに運んだ一発を、筒香は「強引にならずに、うまく反応して打つことができた」と喜んだ。指揮官が「あの一発で、こちらに流れが来た。みんないけるという気持ちになった」と評価したように、チームは6回に菅野を攻略して逆転勝ちを収めた。

 4番復帰後の3試合を「それほど悪いとは思っていなかった。良くも悪くもなかった、という感じ」と振り返った筒香は、「平良がよく投げていたし、なんとかしたいと思っていた。6回は石川さんから始まって、打線がよくつながった」と、チームの勝利に安堵した様子だった。

 6回の逆転劇は3番と5番に入ったソト、ロペスの両外国人の活躍によるものだった。4番に復帰した筒香が本調子に戻れば、好調な神里、宮崎も含めた打線は他球団の脅威となる。首位攻防戦の初戦に勝利し、巨人との差を2.5ゲームとしたが、筒香は「まだまだ8月、9月で本当の勝負が決まる。これからだと思います」と、ペナントレースの行方が決まる夏場以降に向けて、先を見据えていた。(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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