結核ゼロへ予防運動 県内2団体が知事表敬

知事に運動の内容を説明する谷口会長(右から2人目)ら=2日午前、県庁

 結核の予防を目指す世界的な取り組み「複十字シール運動」(1日~12月31日)を推進しようと、結核予防会県支部(楠元志都生支部長)と県健康増進婦人の会(谷口由美繪会長)は2日、河野知事を表敬訪問して協力を求めた。
 楠元支部長は「日本の罹患(りかん)率は先進国の中では高い。しっかり運動していきたい」、谷口会長は「(罹患者が)ゼロになるまで頑張る」と述べた。
 運動では自治体の窓口や街頭などで募金活動を行い、協力者には複十字のシールを贈る。益金は啓発活動や途上国の医療従事者支援などに活用する。
 県感染症対策室によると、本県の2017年の結核新規登録者は120人。人口10万人当たりの罹患率は11人で全国35番目。約8割を高齢者が占める。

© 株式会社宮崎日日新聞社