ホテル入門編として3回にわたり「ホテルの無料サービスを使いこなそう!」と題しお届けしましたが、今回からはホテル評論家オススメの特色あるホテルにフィーチャーし魅力を深掘り、ホテル探しの参考にしていただければと思います。
今回は7月20日に開業したばかり、沖縄に誕生した「大人のリゾートホテル」レポートです。
読谷(よみたん)の地で美しくしなやかに遊ぶ
美しい海と豊かな自然に囲まれた沖縄は人気リゾート地。観光客も増加しており多彩なホテルが誕生しています。ビーチや豪華な施設をウリにするホテルも多くあり、ファミリー層に人気。一方で、大人をターゲットにゆったりとした時間を提供するホテルも少しずつ増えており存在感を際立たせています。
今回紹介する「グランディスタイル 沖縄読谷 ホテル&リゾート」は、“ナチュラル”“繊細”というワードを想起する新たなコンセプトのリゾートホテル。
まず、特色として挙げられるのが滞在スタイルの自由度です。とかくホテルにアレンジされたような、決まった滞在時間になりがちなリゾートホテルステイですが、旅慣れた大人であれば自分流にアレンジしたいもの。
豊かな自然ばかりではありません。流れる時間もまさに“自然”。ここには大人が自然に愉しむ沖縄リゾートがあります。
男性には書斎デスク、女性にはドレッサー
4タイプある客室にもこれまでのリゾートホテルにはなかったような特徴があります。男女それぞれが自分時間を過ごせるよう、男性には書斎デスク、女性にはドレッサーが用意されています。
書斎デスクはかなり本格的なもの、ドレッサーもデスクに使えそうなくらい余裕あるスペースです。滞在型客室に嬉しいミニキッチンも完備。
筆者はかねがねホテルとフレグランスの親和性を提唱していますが、こちらの客室はシトラスウッドの香りが心地よく広がります。
海と読谷の豊かな自然を通り抜けて感じる海風をイメージしているオリジナルのアロマフレグランス。レモン、シダーウッド、ブルーサイブレスなど。爽やかでありながら甘みも感じる香りが安らぎの空間を彩ります。
ボトルは部屋へ持っていける!? アレンジが愉しいグルメ
メインダイエングは「BAR&RESTAURANT TASTE」。2名席を充実させ、開放的な雰囲気の中にもプライベート感あるダイニングです。
ラグジュアリーなリゾートホテルだけにグルメも高額かと思いきや、たとえば「やんばる若鶏のフィンガーガパオライス(500円)」「キングサーモン&国産鶏ムネコンフィ ミニドーナツ(700円)」など1,000円以下のアラカルトメニューが多くあり意表を突かれます。
筆者オススメのボリュウミーな料理としては、「冷製フォー 魚介たっぶりトムヤムクンロッソ(1,100円)」「島豚ラフテー沖縄風サムギョプサル(1,200円)」と、南国風にアレンジされた料理がリーズナブルに愉しめます。
独創的なのは、ボトルで頼んだワインやウィスキーは、ボトルケースを活用すればBAR(BAR ZANPA(バーザンパ)※宿泊者のみ)や客室にも自由に持っていくことができること。飲食も自分でカスタマイズする自由なスタイルです。
朝食はCAFÉ LOUNGE CHILLAX(カフェラウンジ チルラックス)へ。プールから繋がるリラックス空間です。朝食のラウンジとして、午後はプールサイトでコーヒーやスイーツを楽しむカフェとして、夜はカクテルを味わうバーとして利用できます。
2つの表情を持つプール
水平線を望みつつ、陽光差し込む朝のインフィニティプール、夕方は沈む太陽と空のグラデーションが感動的な時間、夜は無数の星の輝きが水面を染める幻想的なナイトプールとその表情を変化させます。
中でも、まるで浮かび上がるような夜のプールは幻想的。プールサイドでドリンクを愉しみながら景色を眺めているだけでも最高の時間。温度は適温に管理されており、四季折々、朝でも夜でも気持ちのいい時間が過ごせます。
読谷の豊かな自然、歴史、文化に触れあえるアクティビティ
沖縄本島の中部西海岸に位置する読谷村。地図を見ると東シナ海に突き出たような残波岬が印象的。サンゴの海、南国の木々、マングローブの自生する川など自然に囲まれた美しい村です。琉球王国時代には進貢貿易の拠点として栄えた文化と歴史のある場所でもあります。
ホテルでは、マリンアクティビティやゴルフばかりではなく、伝統や文化に触れるアクティビティを用意。読谷村を奥深く体感できます。特に、座喜味城跡(世界遺産) は是非訪れたいスポット。高台からは、運が良ければ地平線に沈む美しい夕日を望むことができるでしょう。
リゾートが本来持つ非日常感やラグジュアリー感。特に沖縄は高いポテンシャルを秘めています。こうした地においてターゲットを絞るホテルが存在感を放つ中、16歳以上限定の「グランディスタイル 沖縄 読谷 ホテル&リゾート」が誕生しました。新たなスタイルのゆとりあるラグジュアリーリゾートが体験できることでしょう。