女子大生へ自白強要! 嘘をついた愛媛県警に取材したところヘラヘラ対応されました 「TABLOなんて知らないし」

立派な建物の愛媛県警

愛媛県警松山東署の誤認逮捕と自白強要が日本中から非難されています。

今年1月9日にタクシーから現金約54,000円が入った運転手のセカンドバックが盗まれた事件で、ドライブレコーダーをもとに5月、6月に任意で取り調べの後、7月8日に女子大生Aさんが逮捕されました。

裁判所に勾留請求が認められずに7月10日に釈放されました。その後の再捜査で別の若い女性が容疑者として浮上し、Aさんは誤認逮捕されたことが判明したのです。

ドライブレコーダーに映っていた犯人とAさんは顔立ちが似ていたので間違えた、しかし自白の強要はなかったと県警は弁明しています。

執拗に自白を強要されたAさんは弁護士に委任し、国家賠償訴訟を検討しているようです。Aさんの代理人が会見でAさんの手記を読み上げると、酷い取り調べの会話が明るみになりました。

【やってないことを証明できないよね】【タクシーに乗った記憶ないの? 二重人格?】【君が認めたら終わる話】【認めないからどんどん悪い方へ行ってるよ】【就職もきまっているなら大ごとにしたくないよね】

女子大生が「本当の犯人を捕まえてください」と訴えると、

【犯人なら目の前にいるけど】

と断定されて悔しい想いをAさんはしたそうです。

「取り調べの際に黙秘権を行使できる旨を伝えないといけないのに伝えていない刑事のせいで、取り調べの証拠が違法証拠とされる判例が出ている時代ですよ。高圧的な自白強要は時代錯誤甚だしいですね。誤認逮捕で国家賠償請求訴訟を起こされても、裁判費用や損害賠償金は税金から支払われ、誤認逮捕や高圧的な自白強要した刑事には個人的なお咎めはないのが理不尽です」(法律事務所関係者)

愛媛県警の自覚の無さ

本サイトで愛媛県警に取材を申し込んだところ、受付から広報課につなぐスピードは最速でした。取材の要件を言いかけたら瞬時に、

「申し訳ございません。担当の方につなぎますのでお待ちください」

と物わかりの良い電話交換担当の女性。電話をまわされた広報県民課のセラさん、お名前の表記をおうかがいすると

「世良公則のセではありません。瀬戸内海の瀬に良い で瀬良です」

取材内容をお伝えすると、

「個人的な質問はお答えできないです」
――取材申し込みで電話をまわされたのですが?
「だから取材にはお答えできないです。」
――広報は取材の窓口ではないのでしょうか。
「私は取材の窓口ではないですから」
――窓口はどなたですか?
「お答えできません。」
ーー取材の広報窓口をと代表にお伝えしてまわされたんですけど、取材窓口はどなたでしょうか?
「あなたが本当にジャーナリストだかライターかどうかも分からないし、TABLOなんて確認できませんしね」
――ライター名、媒体名ともインターネットで検索したら出てくるのですが。公務員が民主主義の九品概念を無視した態度をとっていいのでしょうか。
「少々お待ちください」

受話器を手で押さえて「TABLOとかいう取材を名乗るんですが」と相談しているのが丸聴こえです。電話の保留もできない人を広報の電話に出すなんてファンタスティックですね。

「ちょっとまわします」の後、『岡田さん』に電話は代わりました。

「もしもし。広報県民課の岡田と申します。広報という係におります。取材の窓口と言うか、事件の担当ではあります。あのご質問でしょうか? 取材ですか? それであれば取材依頼書というものを作っていただいてるんです」
ーー京都府警にはそんなのありませんでした。
「ああそうなんですか。これはですね。うちの県警ではそういうふうにしております」
ーーFAXでお送りするのでしょうか。
「メールアドレスはありますけれど、回答できるかどうかというとまた別になります。
――メールで取材依頼書をお送りすることはできますか。
「送り先をメール? メールで回答? ちょっと確認します。FAX番号でよろしいですか。これはですね。えー、愛媛県警察本部宛てに。こちらの方からですね。担当の方に回しますので」
――取材の担当はどなたでしょうか。
「担当誰かは(笑)。分かりませんが。」

バカにされて電話口で笑われてしました。

――公務員が民主主義の九品概念を無視した態度をとっていいのでしょうか。FAXの送り先の部署をお尋ねしているのです。
「そんなことありません。えー、窓口の係の名前と言うことでしょうか。刑事企画課というところです。送って頂いたら回答できるかどうか含めて回答すると思います」

まわりくどく部署内でのたらい回し。世間の非難もどこ吹く風ですね。(文◎九頭竜腐流腐流)

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