紙面活用の意義学ぶ 宇都宮、NIE全国大会閉幕

新聞で調べた企業動向のグループ発表を評価し合う宇都宮商高の生徒

 【宇都宮市でNIE・読者部・鈴木義孝】教育に新聞を生かすNIEの第24回全国大会(日本新聞協会主催)は2日、同市の市総合コミュニティセンターで分科会を開き、栃木県内の小中高6校が公開授業、10校が実践発表を展開し、2日間の日程を終えた。

 宇都宮商高3年4組は「商業教育におけるNIE実践~新聞記事から企業成長を探ろう」をテーマに授業を公開。生徒は4~7月、グループごとに企業の株価動向を新聞を使って毎日記録。変動の要因も紙面から探し、経営への提案も含め発表した。

 外食産業企業を担当したグループは、この企業が全店舗での禁煙実施、プラスチックストローの全廃を発表した際に株価が変動している点を指摘。「環境、社会問題に取り組む姿勢が市場から好感された」と分析した。

 盛岡・好摩小の菊池ゆか教諭(53)は宇都宮・五代小の実践発表「新聞を活用した言語活動の工夫」に参加。「NIEの意義や手法、効果を学んだ。学校に持ち帰り取り組みたい」と意欲を見せた。

 次回大会は来年11月22、23の両日、東京で開かれる。

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