NHK・Eテレでロードランナー特集! ノリーズファン必見!? 田辺哲男かく語りき

紛らわしいタイトル!? ロードランナーといえば田辺哲男さん率いるノリーズの、ロッドブランド…と想像するのはバスアングラーだけ!? 知ってる人ももちろん多いだろうが、ロードランナーとは北アメリカ大陸に生息するオオミチバシリという鳥。でも、なぜ田辺さんはロッドにロードランナーという名を冠したのか…。ご本人に聞いてみました。

NHK・Eテレ『ダーウィンが来た!」

NHK・Eテレ画像参照:https://www.nhk.or.jp/darwin/

日曜の夜7時30分は必ずコレ! という人も多いはず。子どものみならず、大人も魅了する生物の謎系ドキュメンタリー番組だ。そして今週8/4の放送は、「爆走鳥!ロードランナー」回が放送される。今一度、ロードランナーに対する理解を深めるため視聴してはいかがかな? 可愛らしくも地上を走るという特異な鳥の生物譚に期待が高まる!

ロードランナーの由来は…鳥と、アメ車!?

田辺哲男(たなべ・のりお)

アメリカB.A.S.S.の第一線で活躍。15年前に帰国すると、ひたすらにニッポンのバスに向き合い、釣るための道具を研ぎ澄ます。釣りのみならずフィジカルも鋭化し、自己の限界にチャレンジし続ける。

ロードランナーをロッドブランドネームとして据えた話を、田辺さんに改めて聞きたい! アメリカでのエピソードなんかも伺えたら…と思い電話してみると、やはり多忙なスケジュールで忙しそう。そこを何とか!と突貫インタビューしました。

小学生時代の田辺さんとマッスルカー

田辺「まず、ベースとなる出会いは小学校時代なんだよ、実は(笑)。プリムスというカーメーカーの、ロードランナーというクルマとの出会いなんだな。当時住んでいた横浜で見かけたんだけど、その格好良さにビビっときたね。そのころ、おそらく最も速い400馬力に迫るマッスルカー。ルックスとスピードに、幼い俺もヤられたってワケ(笑)」。

プリムス ロードランナー(初代)出典: File:Plymouth Road Runner BW 2016-07-17 13-30-55.jpg画像参照:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Plymouth_Road_Runner_BW_2016-07-17_13-30-55.jpg

プリムスのロードランナーは、映画『ワイルドスピード』シリーズでも数回登場! クラシカルでレーシーな姿に見覚えがある人も少なくない!?

田辺哲男、初期のアメリカトレイルと、人生を賭けた「疾走」

当時もアメリカ最高峰、B.A.S.S.のインビテーショナルトーナメント。そのトーナメントで、1993年に田辺さんは日本人初となる優勝をもぎ取った。単身渡米し、長距離をトレイルするトーナメント生活。奇しくも、自分の右腕となるロッドのプロトタイプを背負っての闘い…。

出典:ノリーズ画像参照:https://www.nories.com/bass/rods/voice_ltt/index.html

田辺「長い道中、猛スピードで道を横切る影が見えてさ。なんだ?と思ったら、鳥。これがロードランナーか!と。たかが鳥なんだけど、アメリカで生活を送る中、俺の中で際立った存在になってきて…」。

マッスルカー、ロードランナーの由来は、時速40キロで地上を走る希有な鳥だった。幼少時のほのかな憧れと、異国の地で単身戦い続ける自分と、異形の鳥。何かがつながった。

田辺「俺もロードランナーも、孤独に、自分の生を賭けて走ってる。こいつは生きるため、俺も生きるため。そしてこの試作のロッドも、売るため、コマーシャリズムのためではなく、自分が生きるため、戦うためだけに作っている。それで、ロードランナー」。

この見慣れたロゴも、感慨深いものに見えてくる…

アイツすげえ超っ速いし、一生懸命走るんだよな〜、と感慨深げに話してくれた田辺さん。孤独に、何もない景色のアメリカでクルマを走らせているとき、単身疾走するロードランナーを見て強い共感を覚えたのか…。
アメリカ転戦という現場で、テストされまくったロードランナーの原器。これまで書籍やメディアでさんざん語られてきたロードランナー誕生のエピソードだが、改めて伺うと、孤高の田辺さんの原初を感じることができた。田辺哲男さん、ありがとうございました!

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