母国で速さみせたラトバラ「タイム差がなく、大きなプレッシャーを感じた」/2019WRC第9戦フィンランド デイ2後コメント

 8月2日、WRC世界ラリー選手権は第9戦フィンランドのデイ2を迎えた。競技2日目はSS2~11が行われ、地元のヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合トップに浮上した。2番手にクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)がつけてトヨタが暫定ワン・ツー。3番手には2017年のウイナーであるエサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)が続いている。

■トヨタ

●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合4番手

「非常に良いフィーリングで1日を終えることができた。今日は出走順が1番だったのでかなり難しい路面コンディションだったが、午前中は走り始めから良い流れを掴み、クルマの調子も良かったので運転に集中できたよ」

「午後はコンディションがかなり悪くなり、全力で攻めたにも関わらず順位が少し落ちたので、フラストレーションが溜まった。それでも差はまだ小さく、明日は今日よりも良い出走順となるので、チャンスは充分にあると思っている」

オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)

●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合首位

「本当に良い1日だった。いくつかのステージでは少し遅れをとったが、全体的には力強く走ることができた」

「タイム差は本当に小さく、大きなプレッシャーを感じたけれど、そのような状況でも高いスピードを維持し、大きなミスをすることなくギャップを築けたことに満足しているんだ」

「明日はいくつか新しいセクションを走行する。道幅が広く、ジャンプやクレストも増えるなどステージの構成が全体的に少し変わっているので、午前中のステージが特に重要になるだろうね」

●クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合2番手

「良い1日となり満足しているよ。フィンランドではスタートダッシュを決め、上位グループに入ることがとても重要になるが、午前中はそれを実践できた」

「1回目のループはステージもペースノートも自分にとって新たに経験するものだったが、再走ステージではその経験を活かし、より冷静に走ることができたよ」

「再走ステージは1回目よりも滑りやすい路面コンディションなっていたけれど、自分の出走順を最大限に活用することができたと思う。トップ4のタイム差は非常に小さいので、明日どのような展開になるのか楽しみだよ」

クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)

■ヒュンダイ・モータースポーツ

●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合8番手

「とてもポジティブな気持ちでラリーを始め、木曜夜にはステージ優勝を果たした。でも、残念ながらその調子を金曜日のステージでは再現できなかった」

「マシンのフィーリングは悪くなかったし、1日中激しくプッシュしていたが、もっと速いステージタイムを出せるはずだった。僕たちはいろいろなことを試したけれど、何かがまだ本当にしっくりきていないんだ」

「ラリーはまだ長いから、引き続き自分たちの持てるものすべてを注いでいくよ」

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)

●クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合5番手

「信じられないほど素晴らしい1日だったし、想像していた以上にうまくいったよ。WRCに戻るフィーリングが懐かしかったから、世界の頂点にいるような気分だ」

「最速タイムを出すまでは完全に満足することはできないが、走行中も時間が経つごとに自信を持てたし、戦いはまだ半分だからね。僕は浮かれてはいない。目標はリスクを犯さずに、できる限りチームをサポートすることだ」

「ヒュンダイi20クーペWRCは、おそらく僕がドライブしたなかでも最高性能のマシンだ。それにフィンランドの道をドライブするチャンスはすごく特別なものだよ」

「タイムは信じられないくらい拮抗している。WRCのレベルの証だね。2番手のステージ出走順がタイムシート上でこれほど大きな違いを生み出すんだ。明日が待ちきれないよ」

クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)

●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合6番手

「今日はとても良い日になったし、自分たちが達成したことに満足しているよ。午前中の走行は順調で、タイムはすごく近いものになっている。午後は少し攻めていくことにし、ステージ優勝を勝ち取ることができた」

「走行中のマシンのフィーリングもとても良いし、ドライビングをすごく楽しめた。これまでこうした高速のグラベルステージで苦戦してきたから、僕たちの作業が正しい方向へ進んでいるを見るのはうれしいものだ」

「このイベントに向けて、マシンに懸命に取り組んできたヒュンダイ・モータースポーツのみんなにお礼を言いたい。完全な仕事を行うために夏季休暇もなかったんだ」

アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)

■Mスポーツ・フォード

●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合9番手

「フィンランド人にとって、フィンランドで速さを発揮できないのはかなり辛いよ。本当に期待外れの一日だった」

「ドライビングのフィーリングはよかったけれど、ペースを見つけるのに苦労している。過去には同じマシンでオジエやタナクを打ち負かしたこともあったから、ここでも速さを発揮できることは分かっているんだ」

「だけど、今週末は何かが欠けているようだから、もっとスピードが出せるよう、しっかりと調べなければならないね」

テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)

●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合10番手

「今日が楽しくなかったとは言わない。いいや、素晴らしかった! WRカーの習熟具合は大きくジャンプした。すごいよ!」

「明らかに、今朝はスタートで慎重になり過ぎてしまい、タイムも期待していたものではなかった。しかし、午後は何とかチームメイトと近いタイムを維持できたので、その点は良かったと思う」

「だけど、先の集団とは大きなギャップがあるようだ。明日はいくつか違ったことを試すつもりだから、僕たちが速さを見せられる時間がじきに来るはずだよ」

ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)

■シトロエン・レーシング

●セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合7番手

「今日はとても良い1日になったと思う。C3 WRCで走行中も落ち着いていられた。でも僕たちの出走順は状況を楽にしてくれなかったのは確かだ」

「明日をさらに下の出走順で始めるために、もっと上の順位でこの初日を終えたかった。でも、少なくとも今日よりは多くのマシンが、僕たちより前にスタートすることになる」

「それでもラリーは激しい接戦だ。できる限りハードにプッシュを続けていかなければならない。僕たちはまだ大量得点を争う戦いに絡んでいるよ」

セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)

●エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合3番手

「先頭集団とそのペースに戻れてうれしい。とくに僕たちフィンランド人にとって大きな意味を持つこのラリーではね!」

「僕のC3 WRCは今日は完璧で、各ステージでのドライビングを本当に楽しめたよ。これほど長い1日の後で、差がとても小さいのはクレイジーだ」

「明日は先頭集団で激しい戦いになりそうだ。でも僕たちが戦いを続けていくのは確かだよ!」

エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)

© 株式会社三栄