切り紙で虫や植物を緻密に表現 高梁で今森光彦さん作品展

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標本箱に収められたチョウやガ、ハチの切り紙が並ぶ会場

 自然写真家で昆虫や動植物の切り紙作家としても活躍する今森光彦さん(64)=大津市=の特別展「今森光彦 自然と暮らす切り紙の世界」(山陽新聞社後援)が、成羽町下原の高梁市成羽美術館で開かれている。はさみ一本で紡ぎ出された生命感に満ちあふれる作品が、訪れた家族連れらを魅了している。

 今森さんは1980年からフリーの写真家として活動。幼少期から趣味で始めた切り紙は、琵琶湖近くの里山に拠点を構えて制作に励み、2011年から個展を重ねている。

 特別展は切り紙の最新作や写真約200点を展示。「オオムラサキ」(11年)や「クマバチ」(12年)は、羽の模様や触覚、体毛などを緻密に再現して標本箱に収め、実物と見間違うほどの出来栄え。「ビクトリアトリバネアゲハとプルメリア」(14年)は、透けた和紙で花びらを表現し、立体感やみずみずしさを感じさせる。

 「色や模様が本物そっくり。チョウや鳥は今にも動きだしそう」と倉敷市立連島西浦小6年女児(11)。母親(39)は「作者の鋭い観察力を感じ、時間を忘れて見入ってしまった」と話した。

 9月1日まで。月曜休館(8月12日は開館し、翌日休館)。入館料は一般千円、高校・大学生800円、小中学生500円。問い合わせは同美術館(0866―42―4455)。