オリ山本、快投で6勝目&防御率1.84は12球団トップ 「Aクラスは諦めていない」

オリックス・山本由伸【写真:荒川祐史】

完封目前も9回に1点を失い途中交代も8回1/3、5安打1失点で6勝目をマーク

■オリックス 4-1 西武(3日・京セラドーム) 
 
 オリックスの山本由伸投手が3日、本拠地での西武戦に先発し8回1/3、5安打10奪三振1失点の快投で今季6勝目を挙げた。9回に1点を失い完封を逃したが「悔しい気持ちもあるが皆で勝ち切れたことが嬉しい」と笑顔を見せた。

 初回は1死から外崎に四球を許したが森を遊ゴロ併殺に抑え無失点と好スタートを切ると圧巻だったのは2回。先頭の山川から6者連続空振り三振に仕留める快投劇で西武打線を完全に沈黙させた。その後も危なげない投球で9回のマウンドに上がったが無死満塁のピンチを背負い山川に右犠飛を浴びたところで降板。今季2度目の完封を逃した。

 あと一歩のところで完封を逃した右腕は「最後は冷や冷やさせてしまったが、皆で勝ち切れたことが嬉しい。最後は普通に打たれてしまった」と苦笑い。それでも防御率1.84は12球団トップをキープ。抜群の安定感を見せているが「一人一人の対戦で思い切って向かっていくだけです」と慢心はない。

 チームは2カードぶりの勝ち越しを決めたが借金「8」と最下位のまま。それでも打線は4試合連続2桁得点を挙げるなど投打が噛み合いつつある。「最後までAクラスは諦めていない」。快投を続けるプロ3年目右腕が2014年以来、5年ぶりのCS進出に向けチームを引っ張っていく。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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