小田急電鉄が箱根・強羅地区にオープンするリゾートホテル「箱根ゆとわ」の開業式典と報道関係者向け内覧会が3日、行われた。企業の保養所を改修したリノベーションホテルで、小田急グループにとって強羅でのホテル開業は初めて。同グループが箱根で手掛ける既存のホテルとは違い、若者や外国人を主なターゲットにしており、11日に開業する。
強羅は箱根登山電車と箱根登山ケーブルカーの結節点で、同社としても箱根を周遊する同グループの「ゴールデンルート」の中核地点として重要視しており、拠点整備を考えていた。新たなホテルは強羅駅から徒歩5分で、同ルートの利用増も期待している。
ホテルは全72室で、長期滞在用のコンドミニアム(10室)を備え、広い共用部が特徴。コンドミニアム(定員4、6人)はキッチンや自家温泉が付いている。共用部には700冊の蔵書がある「ライブラリーラウンジ」やウッドデッキに足湯やたき火炉などを設けた「スパラウンジ・ナカニワ(中庭)」がある。
同社は「これまでのホテル宿泊とは違い、自室から出て共用部で過ごし、宿泊客同士で交流してもらいたい」と話している。
開業式では小田急電鉄の星野晃司社長が「ゆとわが強羅地区の、箱根全体の発展に寄与できれば」と期待。ホテルを運営する小田急リゾーツの端山貴史社長も「共用スペースを活用した新しいホテル。自由な楽しさを提供する」と意気込んだ。
問い合わせは、箱根ゆとわ電話0460(82)0321。