車いす体験などで交流 ボランティア取り組む長崎、佐賀の高校生

車いすを体験する高校生=長崎ブリックホール

 学校の部活動でボランティアに取り組む長崎、佐賀両県の高校生らが3日、長崎市茂里町の長崎ブリックホールで車いす体験や意見交換を通して交流した。
 国際ロータリー第2740地区主催のインターアクト年次大会として開き、両県21校の高校生ら計340人が参加。このうち、高校生らは▽車いす体験▽海洋ごみ問題▽SNS関係(ネット依存の現状と課題)の三つの分科会に分かれ、意見交換などをした。
 車いす体験は純心女子高がホスト校を担当。参加者は、会場内に設けた段差や曲がり道などのコースを車いすで巡り、車いすに関する問題を解いていった。向陽高3年の坂本絵仲さん(18)は「段差での介助は初めて。経験できて良かった」と感想。純心女子高3年の寺脇美桜さん(18)は「車いす利用者の方々が、道端や町中でも困り事なく過ごせるようになってほしい」と話した。
 大会では「生きることをあたりまえの世界に~人道援助の壁~」をテーマに、国境なき医師団日本前会長、黒崎伸子さんの基調講演もあった。

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