第八十三回「百合」

どうもみなさま、艶やかに華やかに人生を謳歌しておりますか?

わたくし浜崎容子の強力なヲタ、もしくは強めのヲタ、もしくはそこそこ好きな人は周知の事実だと思いますが、知らない人ももちろんたくさんいらっしゃると思うし、多分このコラム『バラ色の人生』で書くのは初めて? かな?(担当の椎名さーん、初めてでしたっけ?←編注:初めてです)

まぁ私はいわゆる「バイセクシュアル」というやつで、男性も女性も同じように恋愛感情を持つタイプのセクシュアリティです。

去年だったかな。まずは所属バンドのアーバンギャルドのファンクラブの人たちに向けてカミングアウトしました。その後、吉田豪さんの『豪の部屋』という番組でもハッキリとカムアウトしましたね。

そこからは全然隠していないんですけども、いわゆる「性自認」というのは強く強く、女だと思っております。女であったことに生まれてこの方、違和感は全くありません。できるだけ普段はスカートよりジーンズなどのユニセックス系の服装がしたいというのはありますが、ステージに立つ時に華美な衣装を着ているのでその反動もあるだろうし、そんなこと(服装)は自分にとってすごく小さなことだと思ってます。私の中ではね。そうではない人もいると思います。

逆に、男性を好きにならないといけない、いや女性は男性を好きになるもの=それが普通、という概念が長い間とてもしんどかった。

異性恋愛について長年違和感を憶え続けて、やっと今という感じです。

セクシュアリティについては定義がありすぎると言うか、未だアンタッチャブルな分野と言うか、LGBTQ+当事者の私でも性の数は人の数だけあると思っているので、これはこう、あれはあれというのはないと思ってます。自分を説明するのに、納得するのに使いやすいカテゴリーがあるから、「バイセクシュアル」という言葉を使ってなんとなく説明しているという感覚に近いのかなぁ。

カミングアウトする時はそれなりに怖かったです。

それまで私のことを好きな女の子のファンの子たちが怖がらないか、そして私のことを好きな男性のファンの方(すげー少ないですけど・笑)がどう思うか…結果は杞憂でしたが、やはり直後のライブでの特典会の時、少しだけ奇異の目があったような自意識過剰を少し発動させたくらいかな。

かなり反響もいただきまして、当事者で誰にも言えずに悩んでいる人たちがこんなにたくさんいるのかと驚きとともに心強さも覚えました。

さて、やっぱりなんと言っても男性のことも女性のこともどっちも恋愛感情を抱くことができるので、よく訊かれるのが「好きな異性のタイプ」。これがですね、正直タイプなどないのです。

小学生くらいの時から同級生同士でよく「好きな男性芸能人」の話をすると思うのですが、正直全く興味がないので周りに話を合わせてやり過ごしていましたね。友達が異性のアイドルの載っている雑誌を見てキャーキャー言ってる感覚が分からなかった。

逆に女性のタイプはすげー細かく言えるほどにたくさんあります。

私と身長が同じくらい、もしくは私より背の高い女性で(私は168cmあるのでここハードル高いですが、けっこう背の高い女性多いのです)、髪型はできればショートカットで、色白、肌が綺麗、そして重要なのは「顔が良い」ことです。

なにも超絶美人である必要はありません。ただ、私の中で「顔が良ければ」OK。とは言え私はめちゃくちゃ美意識が高いので、好きになる女性はもれなく美女ばかり。しかし私の性癖に合う人がいたら、たとえ10人が10人美人というような人でなくても気になってしまいますね。基本的に上品で知性を感じる女の子が好きです。

数年に一度、どストライクな女性に出会うことがありますが、残念ながらストレートということは多々あります。その場合は切ないですが、空気を読んで友達関係を継続します。まっ、隙あらばいつでも男どもから奪いますけどね…フフフ。

私は女性には肉体関係は望みません。軽いスキンシップやキスはしますが、どちらかと言うと精神的な繋がりを強く求めます。

これはレズビアンの人は多いのではと思うのですが、セックスは特に重要じゃないっていう人。私はそれなので、心の底から安らげる私より背が高くて色白で髪の短い美人がいたら紹介してください(?)。

で、話したいことがここからあったのだけど、文字数が来てしまったので次回に持ち越す可能性。このコラムの感想とかRooftopさんへ送っていただいて構わないのですよ!たまには、私も自分語りではなく誰かのことを勝手に語りたい(?)。それではまたね。

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