梁靖崑、2点取りの大活躍 八一南昌が優勝<卓球・全中国選手権団体戦>

写真:優勝に貢献した梁靖崑(左)と陳夢(右)/提供:ittfworld

<7月23日~8月2日 全中国選手権 天津市武清体育センター>

7月23日から全中国選手権が開催されており、男女団体・男女シングルス・混合ダブルスの計5種目が行われた。

全中国選手権は、日本の全日本選手権にあたる大会だが、男子では許昕(シュシン・8月世界ランキング1位)、樊振東(ファンジェンドン・同2位)、馬龍(マロン・同3位)が欠場し、女子でも丁寧(ディンニン・同2位)と劉詩雯(リュウスーウェン・同5位)が欠場する中、7月30日からは男女団体戦が行われ、男子で23チーム、女子では24チームによって優勝が争われた。

男子試合結果

写真:2019年世界選手権での梁靖崑/提供:ittfworld

1位:八一南昌
2位:北京
3位:広東四川

男子団体戦の優勝を勝ち取ったのは、八一南昌梁靖崑(リャンジンクン・同9位)を主軸として、周恺(ジョウカイ・同500位)などの実力者を抱える。梁靖崑は、準決勝で広東の林高遠(リンガオユエン・同4位)をストレートで破ったほかにさらに1勝を挙げ、チームを決勝に導くと、続く決勝でも北京の閻安(ヤンアン・同343位)を含め2人に勝利し、優勝に大きく貢献した。団体5番の周恺は、18歳の劉夜泊(リュウイェーボー・同415位)と対戦し、フルゲームの大激闘を制し、優勝を決めた。

準優勝の北京には、シングルスで準優勝に輝いた王楚欽(ワンチューチン・同26位)が所属しており、閻安と共に組んだダブルスでチームに勢いをつけた。準決勝では、四川の許鋭鋒(シュルイフォン)のパワーに敗れたが、決勝ではシングルス・ダブルスともに勝利を収めた。

女子試合結果

写真:T2ダイヤモンドでの朱雨玲/撮影:ラリーズ編集部

1位:山東
2位:八一南昌一軍
3位:河北黒竜江

女子団体戦の優勝は陳夢(チェンムン・同1位)率いる山東。朱雨玲(ジュユリン・同3位)率いる八一南昌一軍は準優勝となった。

決勝戦は、山東が香港オープンダブルス金の陳可/木子ペア相手にダブルスを落とし、重いムードで迎えた2番シングルスで、陳夢と朱雨玲が対戦。陳夢が3-1で勝利し、八一南昌に追いつくが、続く3番で顧玉婷(グーユーティン・同119位)が木子(ムズ・同219位)に敗れ、窮地に陥る。しかし、4番で18歳の王暁彤(ワンシャオトン)が八一南昌のエース朱雨玲から金星を挙げ、5番の陳夢が陳可(チェンカ・同133位)を破って優勝を決めた。

3位には孫穎莎(スンインシャ・同7位)率いる河北と、王曼昱(ワンマンユ・同4位)率いる黒竜江がそれぞれ入賞した。

準決勝で孫穎莎は、シングルスで完勝していた陳夢と再戦。今回はフルゲームまで競った内容になったが、最後は孫が勝利。その後も王暁彤をストレートで破り、2点取りをしたが、あと1点が取れず敗退となった。

王曼昱は準決勝2番で、朱雨玲と対戦し、ストレートで敗戦した。しかしその後4番でもシングルスに登場し、陳可に勝利を挙げ、2-2のタイに持ち込んだ。しかし、5番で再度朱雨玲が登場し、追い上げむなしく八一南昌一軍に敗れた。

文:ラリーズ編集部

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