デルタ航空、来夏までに成田空港から撤退へ アトランタ現地紙報道

デルタ航空は、成田空港から羽田空港にすべてのフライトを移管する。本社があるアメリカ・アトランタの現地紙ATLANTA BUSINESS CHRONICLEが報じた。

デルタ航空はすでに、9月22日で東京/成田〜シンガポール線の運航を終了することを明らかにしており、2020年4月以降の東京/成田〜マニラ線の航空券の販売を取りやめている。

同紙によると、「2020年の東京オリンピック前に成田拠点を放棄する」としており、前提として、アメリカ運輸省から仮承認を受けている、羽田空港の発着枠5枠の獲得を挙げ、デルタ航空広報部も声明で事実であることを認めている。

羽田空港の発着枠拡大に伴い、デルタ航空によるシアトル、ポートランド、デトロイト、アトランタ、ホノルルの5都市を結ぶ路線の開設をアメリカ運輸省が仮承認している。すでにミネアポリスとロサンゼルスへの路線を展開しており、現在成田空港を発着する路線のほとんどを羽田空港発着路線や、大韓航空とのコードシェアでカバーできる状況にある。

8月1日に本誌が、デルタ航空太平洋地区広報部に成田空港からの撤退についてコメントを求めたところ、「米運輸省の最終承認が降りましたら、本社が正式に発表する予定です」と回答している。

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