登別の魅力PRへ

22年12月オープン予定 情報発信拠点施設

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名所、体験、ブランド推奨品、アイヌ文化…

JR登別駅前に整備する拠点施設のイメージ

 登別市がJR登別駅前に開設を検討している「登別市情報発信拠点施設」は、名所や体験メニューなど観光情報を発信する機能を備えている。登別ブランド推奨品の販売などに加えて、アイヌ文化の魅力などを観光客にPRして、地域のにぎわい創出を図る方針だ。併せて同駅周辺にある市婦人センター、登別公民館の機能を集約する。貸館としての地域コミュニティー形成の位置付けを拠点施設に移し、両施設は廃止する計画となっている。

 訪日客を中心に増加傾向にある観光入り込みを背景に、民族共生象徴空間(白老町)の開設や東京五輪・パラリンピックの開幕を来年に控えていることなどから、登別の観光資源や魅力を提供する機会が増大することを想定。登別観光の出入り口である同駅周辺に、さまざまな情報を提供する機能を整備する方針だ。

 施設は2階建てをイメージ。1階に休憩所や推奨品などを販売する売店、アイヌ文化などの情報発信、パンフレットを配布するコーナーなどを設置する予定。2階は多目的ホールや会議室などを設ける。地域住民らとの意見交換で要望があった内容として、図書の貸し出し機能を備える方針だ。

 概算事業費は約8億4千万円(用地購入費、備品購入費などを除く)を見込み、アイヌ民族に関する新法「アイヌ施策推進法」の施行に伴い創設される交付金や社会資本整備総合交付金などを活用する予定。市債や基金、一般財源での対応も想定する。

 拠点施設の整備と連動して、同駅周辺にある公共施設の機能を集約する。市婦人センター、登別公民館ともに築年数が40年以上経過。稼働率の低さに加えて老朽化、耐震性がないなどの課題があるため、調理室や会議室などの機能を拠点施設に移して、将来的に市婦人センターと登別公民館は廃止する予定。

 現状のスケジュールでは、2019年度に基本設計、20年度に実施設計に着手。21年度に建設工事に入り、22年12月のオープンを予定している。市婦人センター跡地は、隣接する市有地も含めて、民間への売却などを想定している。拠点施設の隣に設ける駐車場は、地域のイベント会場としての活用も検討する。
(石川昌希)