昇格に黄色信号 岐阜に1-3、12位後退

 昇格に黄色信号が点灯したと言わざるを得ない。V長崎は前節の大敗から持ち直すことができず、下位相手に悪夢の連敗。先制後の3失点で「今季、先取点を取れば負けなし」というジンクスも崩れた。
 この上ないスタートを切ったはずだった。前半3分、左サイドでためをつくった澤田が浮き球を供給。呉屋が頭で狙い澄ましてネットを揺らした。注目ストライカーが挙げた7試合ぶりのゴールで勢いづいたかに思われたが、不調のチームはミスから徐々に押し込まれる場面が目立つようになった。
 9分に相手のシュートがゴールポストをたたくと、22、29分のピンチはGK徳重が何とかパンチング。だが、これ以上は踏ん張れなかった。45分にクリアボールを拾われて同点。後半3分も中盤のボールロストから逆転を許し、12分の追加点で大勢を決められた。
 2点のビハインドを背負った後に反撃に転じたが、カイオセザールの鋭い縦パスに呉屋が抜け出した場面はオフサイドの判定。磯村はCKからの絶好機を外すなど、最後まで流れを引き戻せなかった。
 さらに追い打ちを掛けるのが累積警告だ。FKやアシストで得点シーンを演出してきた大竹が次節、痛恨の出場停止。呉屋が「(昇格を)諦めないとか言う前に、まず球際とか、足元を見てやらないといけない」と指摘するように、3連敗を免れるためにも、一人一人の意識改革を急ぎたい。

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