町民一丸 豪雨災害に備え 岩泉町総合防災訓練に1000人

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救援物資を仕分ける自主防災組織や防災士、町職員退職者の会のメンバー

 岩泉町総合防災訓練(町、岩泉地区自主防災協議会主催)は4日、同町岩泉の町民会館や各役場支所などで行われた。2016年8月の台風10号被害後では初めて、台風や豪雨、土砂災害を想定して訓練。自主防災組織に加え、町職員退職者の会(安藤勝夫会長、会員126人)や新設された町防災士連絡協議会(小松ひとみ会長、会員140人)も参加し、大規模災害への備えを確認した。

 町職員や消防団、防災関連団体、地域住民ら約千人が参加。16年台風10号と同規模の台風接近に伴う豪雨と土砂災害を想定して臨んだ。災害対策本部を立ち上げて関係機関への応援要請や情報収集を行い、避難所を開設。防災行政無線や防災メールで避難勧告を発令すると、近隣住民らが町民会館に集まった。

 自主防災組織は住宅を回って安否確認を行い、消防団は土のうを作って積み上げる水防訓練や倒壊家屋からの救助訓練に取り組んだ。避難所では防災資機材の展示、応急手当てや特設公衆電話の使い方を学んだ。小型無人機(ドローン)による被害調査も行った。

 本年度から災害時に後方支援隊として活動することを決めた町職員退職者の会は、支援物資の仕分けや避難所運営の記録・撮影を担当した。安藤会長(75)は「地域や住民の状況をよく知る職員OBだからできる支援がある。災害被害を減らすため、今後も力になりたい」と決意した。