良い意味でファンを裏切った香取慎吾

元SMAPの香取慎吾が主演を務めた映画「凪待ち」が上映された。あまりにも上映館数が少ないこともあって、興行収入の面では話題にこそならなかったが、香取の演技には目も見張るものがあったという。

まだまだ元SMAPの3人には何かと風当たりは強いが、年末には映画賞で顔を見せることがあるかもしれない。

監督は2017年、2018年とブルーリボン賞監督賞を2年連続獲得した鬼才ともいわれる白石和彌氏。白石監督からのオファーを受けて香取が出演することになったのだが、ある映画関係者は「次々と襲ってくる絶望的な状況から、自暴自棄に陥っていく男を描くというストーリーでしたから、“アイドル”の香取で務まるのかと思ってましたが、映画を見てビックリ。本当にいい意味で裏切ってくれましたし、香取にとっても確実にこれまでの殻を破った作品になったと言っていいでしょう」。関係者の間でも作品や香取の演技は上々だという。

とはいってもさすがに天下のジャニーズ事務所を辞めたタレントの作品とあって「上映館数もあまり増やすことができず、テレビなどでのメディア宣伝もうまくいかなかったので、興行収入的にはヒット作品とは言えないかも」と同関係者。それでも、同関係者は「今まで見せなかった香取の“狂気”は目を見張るものがあるし、これからも白石監督とのタッグの作品は見てみたいという映画関係者は多い。2019年度の映画賞では名前を出してくるところもあるでしょうし、そうなってくれば、風向きも変わってくるかもしれませんね」。

香取にとって転機となる作品になったことだけは間違いないようだ。(編集部)

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