ビザ、米国でフィンテック・ファストトラック・プログラムを開始して世界的展開へ

ビザは世界のフィンテック・コミュニティーを支援し、次世代のデジタル決済を推進

ベンチャーキャピタル・コミュニティーがファストトラックを支援:参加ベンチャーキャピタルのポートフォリオ企業にはビザが自動的にプログラム参加資格を付与

サンフランシスコ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- フィンテック企業は、急速なペースで世界の決済エコシステムを変革し、人々が投資、お金の管理、融資の受け取り、友人や家族へのリアルタイム支払いを行う方法を変えています。フィンテック・コミュニティーの重要性とデジタル決済イノベーションに対するビザの長年の取り組みに基づき、ビザ(NYSE:V)は本日、人気の高いファストトラック・プログラムを成長を続ける大規模なパートナー・ネットワークと共に米国に拡大すると発表しました。

ファストトラックは、ビザとの統合プロセスを迅速化し、機敏なスタートアップ企業が当社の世界的決済ネットワークであるビザネットの範囲、機能、セキュリティーをより容易に活用できるようにし、フィンテック企業がさらに迅速に拡大できるよう支援するものです。

ファストトラックは、大手企業の協力により米国で実現できるようになりました。各社は、カードの発行からプッシュ・ペイメントの統合、支払カード業界基準(PCI)準拠、ならびに顧客確認(KYC)およびマネーロンダリング対策(AML)サポートまで、決済分野全体にわたるサービスを提供しています。ビザは、アロイBBVAオープン・プラットフォームクロス・リバー・バンクガリレオグリーン・ドットMarqetaネットスペンド(TSYSの消費者部門)、ストライプTabaPayTSYSQ2Very Good Securityの協力により、米国でファストトラックを開始します。ビザDPSも一定のパートナーがプログラムに参加できるよう支援します。

ビザのフィンテック担当シニア・バイスプレジデント兼グローバル責任者のテリー・アンジェロスは、次のように述べています。「ビザは、世界各地の市場でファストトラック・プログラムの導入に成功し、フィンテック企業と協力して、ビザの規模、セキュリティー、事業範囲、強力なパートナー・ネットワークを活用して、市場に参入する明確な道筋を示しました。米国でファストトラックを開始することで、デジタル決済の成長を加速し、どこにでも送金できるより優れた方法を生み出すことを目指して、世界のフィンテック企業への支援を継続します。」

昨年、ベンチャーキャピタルが支援するフィンテック企業は、世界の投資家から過去最高の396億ドルを調達しました。これは昨年から120%の増加となります。米国でのファストトラック開始の一環として、ビザは、大手ベンチャーキャピタル会社と協力し、そのポートフォリオ企業が米国のファストトラック・プログラムに自動的に参加できるようにします。このような早期パートナーには、アンドリーセン・ホロウィッツNycaパートナーズリビット・キャピタルトリニティ・ベンチャーズがあります。

ビザのファストトラック・プログラムは、すでに欧州アフリカ中東中南米アジア太平洋で利用でき、ビザが世界のフィンテック業界の成長を推進する上で役立っています。米国でのプログラム参加に関心のある企業は、www.visa.com/fintechから応募できます。

世界のフィンテック企業に対するビザの継続的取り組み

ビザとフィンテック企業との協力により、ビザ・ダイレクト、ビザ・ビジネス・ソリューションズ(VBS)、および社会的影響プログラムを介して非銀行利用者層にデジタル決済の手段を提供するビザの取り組みなど、数多くの企業の戦略的なビジネス優先事項が強化されます。

ファストトラックは、フィンテック企業の成長と発展を世界的にサポートするビザのより広範な戦略の一環です。ファストトラックのほか、ビザはさまざまな戦略的イニシアチブやプログラムを介して、常にフィンテック業界と関わっています。これには以下が含まれます。

パートナーシップ:

投資:

継続的取り組み:

  • インクルーシブ・フィンテック50:ビザが資金提供して共同企画したインクルーシブ・フィンテック50は、事業拡大を支援してサービスの行き届いていない人たちにサービスを提供できるようにする初期段階のフィンテック企業を投資家などに紹介するコンテストです。
  • ビザ・エブリウェア・イニシアチブ:世界のスタートアップ・コミュニティーと新たな関係を築くことを目指した世界的コンテスト。

現在のフィンテック企業は、お金の機能の仕方を変えようとしており、送金者と受金者が日々経験する煩雑さを解決しています。世界的な初期のフィンテック企業の1つとして、ビザは次世代の決済イノベーターとの提携と支援に取り組んでいます。現在、ビザは、フィンテック企業が幅広い分野にわたり新しいデジタル決済体験を市場に投入できるよう支援することに注力しています。これには、ネオバンキングと引き受け、取得給与アクセスなどのプッシュ・ペイメントの新たなセクター、資金管理と投資、融資などがあります。

ベンチャーキャピタル企業のコメント:

トリニティ・ベンチャーズのゼネラルパートナーのSchwark Satyavolu氏は、次のように述べています。「フィンテックのスタートアップ企業にとって、特に初期段階では、スピードは非常に重要です。ビザのファストトラック・プログラムが提供するインフラに容易にアクセスできることで、決済エコシステムの大量のイノベーションが解き放たれます。ビザが決済環境においてデジタル・イノベーションの推進を続ける中で、当社のポートフォリオ企業をビザに紹介することを楽しみにしています。」

Nycaベンチャーズのマネジングパートナーのハンス・モリス氏は、次のように述べています。「多くの起業家が、グローバルな決済システムで真の価値を高め、問題を解決できる大きなアイデアを持っています。問題は、その発信と基礎となるインフラへの接続性の難しさです。ファストトラックはこの問題を解決し、当社の最高のポートフォリオ企業の何社かが直ちにビザと連携することができます。」

米国でのファストトラック開始に関わるパートナーのコメント:

アロイの共同創立者で最高収益責任者(CRO)のローラ・スピーカーマン氏は、次のように述べています。「当社は、次世代の革新的なフィンテック製品とサービスを、市場最高のアイデンティティー、コンプライアンス、決済ソリューションにより迅速に市場投入できるようサポートするというビザの使命を共有できることを誇らしく思っています。」

BBVAオープン・プラットフォームの責任者のアビシェーク・グプタ氏は、次のように述べています。「BBVAオープン・プラットフォームは、当社の直感的なAPIプラットフォームを活用して、主要な革新的企業が自社ブランドでバンキング・サービスと決済サービスを提供できるようにし、米国のフィンテック企業の支援者になれたことを誇らしく思っています。ビザと協力することで、企業が飛躍的な成長を推進し、より優れたバンキング・サービスと決済サービスだけでなく、さらに多くの機会を創出できるよう支援する当社の使命をさらに拡大することを楽しみにしています。」

クロス・リバーの創立者で最高経営責任者(CEO)兼会長のジル・ゲイド氏は、次のように述べています。「クロス・リバーは、ビザと提携し、次世代の商取引を強化することを楽しみにしています。クロス・リバーとビザが力を合わせることで、金融サービスを変革する革新的なバンキングおよび決済ソリューションを提供する魅力的な提案を生み出すことができます。」

ガリレオのクレイ・ウィルクス最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「ガリレオのAPIはシンプルなため、世界のフィンテック・リーダーは、当社の強力なテクノロジー・プラットフォームを活用して、バンキングおよび決済エコシステムで革新を起こすことができます。今回、ビザのファストトラック・プログラムにより、この機能により速くアクセスできるようになりました。ギグエコノミー企業、フィンテック企業、および決済が必要なすべての企業は、直ちに決済認証情報の発行を開始し、収益性の高い事業を成長させて拡大する自信が得られます。」

グリーン・ドットのブレット・ナリンジャー最高収益責任者は、次のように述べています。「ビザのファストトラック・プログラムに参加できたことをうれしく思っています。ビザは、当社がサービスとしてのバンキング・サービスを拡大する上で非常に優れたパートナーとなっています。当社の柔軟なAPI主導のテクノロジー・プラットフォーム、大規模なプログラム管理業務、自己資本率の高い統合的銀行により、新しい革新的企業を参加させることを楽しみにしています。グリーン・ドットのBaaSプラットフォームは、実績のある規模と市場をリードする機能を備えており、フィンテック企業が新製品を発売する上で迅速な手段となります。このパートナーシップを通してグリーン・ドットの BaaSをさらに多くの企業が利用できるようになることをうれしく思っています。」

Marqetaの創立者で最高経営責任者(CEO)のジェイソン・ガードナー氏は、次のように述べています。「Marqetaは、オープンなAPIソリューションを切望する次世代のフィンテック・イノベーターに最新のカード発行技術を提供し、製品をよりうまく設計して市場に投入し、より早く規模を拡大できるようにするという使命の下に設立されました。ビザのファストトラック・プログラムは、当社にとって遺伝子レベルで最適です。特に銀行業務と決済の未来が絶えず変化しているこの時期には、企業としてのビザの事業範囲と、将来の起業家や技術に投資する影響力を称賛しています。」

Tabapayの共同創立者で最高収益責任者のマノジ・バーマ氏は、次のように述べています。「当社はフィンテック企業として、革新的なソリューションを有する企業に還元してサポートし、フィンテック企業が迅速かつ大規模に市場に参入できるよう支援しています。ファストトラック・プログラムを介したビザとのパートナーシップにより、この活動をさらに進めることができます。」

ネットスペンドの社長でTSYSのシニア・エグゼクティブ・バイスプレジデントのケリー・ナッツソン氏は、次のように述べています。「TSYSとTSYSの消費者部門であるネットスペンドは、ビザと提携して、米国でフィンテック・イノベーションの限界に挑戦する新しいフィンテック企業と、今後の関係およびビジネス・チャンスを確立できることをうれしく思っています。当社は決済エコシステムにおける影響力の大きなリーダーであり、信頼性、セキュリティー、金融サービス・パートナーへの信頼を重視する人々や企業に利便性と管理を提供するエンドツーエンドの革新的な処理および決済ソリューションを開発しています。そのため、同じ点を優先する組織と提携することは、ファストトラック・プログラムにおける極めて重要な要素です。ビザと協力し、それぞれの専門分野と新興フィンテック企業とのつながりを発展させ拡大させることを楽しみにしています。」

VGSの共同創立者で最高経営責任者(CEO)のMahmoud Abdelkader氏は、次のように述べています。「フィンテック・ファストトラック・プログラムは、新興のフィンテック企業が迅速かつ安全に市場に参入できるよう支援するビザおよびVery Good Securityの取り組みを明確に示すものです。VGSは、ビザと提携して、次世代のフィンテック企業に基礎となるコンプライアンスとセキュリティー・インフラを提供できることをうれしく思っています。」

ビザ・インクについて

ビザ・インク(NYSE:V)は、デジタル決済で世界をリードしています。その使命は、安全で信頼のおける革新的な決済ネットワークで世界を結び、消費者、企業、経済全体に利便性をもたらすことです。当社の高度な世界的処理ネットワークのVisaNetは、安全で信頼性の高い決済手段を世界で提供し、毎秒6万5000件を超える取引を処理する能力を備えています。当社の技術革新に対する献身は、あらゆる人があらゆる場所で端末を問わず利用できるデジタル・コマースの急速な成長を推進することです。世界規模でアナログからデジタルへの移行が進む今、ビザは当社のブランド、商品、人材、ネットワーク、スケールを活用して、商取引の新たな未来を切り開きます。詳細については、About Visavisa.com/blog@VisaNewsをご覧ください。


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