斎藤工主演「最上の命医2019」今秋放送!「掲示板の声が続いていく決め手」

テレビ東京系では今秋に、斎藤工主演によるドラマスペシャル「最上の命医2019」(放送日時未定)を放送することが決定した。自ら病に侵されながらも、消えそうな小さな生命に極限まで向き合う小児外科医・西條命(さいじょうみこと)が帰ってくる。

本作は、2011年1月クールの連続ドラマから始まり、16年、17年にはスペシャルを放送。今回が第3弾のドラマスペシャルで、主人公を演じる斎藤がプライムタイム連ドラ単独初主演作であったこともあり、本人も並々ならぬ思い入れで挑んでいるドラマシリーズだ。今作では、誘拐、脱獄、オペ室占拠等、さまざまな事件の連続で病院内が大パニックになる中、西條は変わらず生命と向き合い続けることができるのか。そして、事件の真相と家族の愛、“生命”をめぐる“究極の人間ドラマ”が描かれる。

今作について斎藤は「2年前に撮影が終わった時に、やり尽くしたという思いはありましたが、脚本家の方が変わり、新たな角度でこういう展開があるのかという題材の作品になったと思います。同時に、8年やらせていただいていると、医療器具や医学の進化が目に見えて僕でも分かるくらいに変わってきていて、開胸するオペが少なくなったり、AIがどんどん医療のなかに取り入れられたり、常にこの作品は時代のターニングポイントに置かれているなということを今回感じました」とコメント。

本シリーズについて「この作品に関しては、俳優業を超える感情があります。2011年の連続ドラマ放送中、東日本大震災が起こって震災3日後の3月14日が『最上の命医』の最終回でした。昨年も被災地に行ったのですけど、報道されているニュース以外にもドラマやバラエティーなど、そういうものを被災者の皆さまが見たいという気持ちがあるのではと感じました。『最上の命医』はドラマではあるのですが、内容も含めて意味深い作品になったと感じています」と語った。

さらに「放送後にも途絶えることなくこの作品の掲示板への書き込みが今も続いています。その中には、医療の世界を目指しますと書き込んで、8年たって実際に医者になったと報告してくださる方もいるんです。職業を提示できたり、医療に対する小児外科不足ということを提唱するきっかけを作れて、作品を続ける意義を実感しますし、点ではなく線になっている作品なんですよね。それは、受け取ってくれた視聴者の方が紡いでくれているというのも事実です。掲示板の声が途絶えなかったというのが、続いていく決め手になったんじゃないかなと思います」とシリーズ継続の意義に触れた。

最後に「今回の物語は一見かなり究極の状況ではあるのですが、今や報道になっているニュースの方がドラマを超えてしまっている、そういう凄惨(せいさん)なニュースも多いというのも事実です。正義と悪の見え方が一つ角度を変えるとまた違う見え方をしてくるという部分は、とてもタイムリーだなと思いました。僕らが報道によって知っているものは、一つの側面だと思うんです。今回の物語は、悲しさを含みつつも、医療ドラマという以上に、実は家族の物語として少し違う角度にメスを入れているんじゃないかなと思っています」と見どころを明かした。

© 株式会社東京ニュース通信社