天の川銀河とアンドロメダの衝突合体を彷彿させる「UGC 2369」

この引き寄せられている2つの銀河の画像は、互いの重力によって引き寄せられている相互作用銀河「UGC 2369」です。

接近した2つの銀河は重力によって歪に変形するだけでなく、圧縮された水素によって新しい星が次々と生み出します。

銀河の相互作用は、全宇宙の殆どの銀河において発生します。同じ様な質量の銀河の合体や大小異なる質量の銀河の合体、また銀河のすれ違いなど、様々な出来事を繰り返し銀河は進化していきます。

我々の天の川もまた、約100億年前に矮小銀河銀河と衝突合体したと推測されており、これから約40億年後にはアンドロメダ銀河と衝突します。2つの銀河は振り子の様に衝突を繰り返し、特異銀河の様な姿を経て「ミルコメダ(Milky way + Andromeda:Milkomeda)」と名付けられた1つの銀河に進化していくこととなります。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ「ACS」の2種類に可視光によって捉えらえ、2019年8月5日に公開されました。

Image Credit:ESA/Hubble & NASA, A. Evans
https://www.spacetelescope.org/images/potw1931a/

© 株式会社sorae