2010年代はまさにクリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシの時代だった。この二人がバロンドールを9回中8回獲得しており、彼らに迫れる選手はいなかった。
しかし彼らもすでに30代。昨年のバロンドールだったルカ・モドリッチもすでにベテランだ。
その後に続く世界トップのスターは誰になるのか。今回は2020年以降に時代を作りそうな5名の選手を特集してみよう。
キリアン・エムバペ(PSG/20歳)
すでに世界のチャンピオンになったエムバペ。バロンドールに選ばれてもおかしくはない活躍を見せ、ネイマールを世界3位から引きずり降ろそうとするプレーヤーの一人となっている。
圧倒的なスピードと落ち着き払ったフィニッシュはまさに現代版のロナウド(元ブラジル代表)。2020年代は彼の時代になる可能性は高い。
マタイス・デ・リフト(ユヴェントス/19歳)
ディフェンスの選手が一時代を築くのは難しい。ジャンルイージ・ブッフォンですらバロンドールには手が届かず、ファビオ・カンナヴァーロが2006年に獲得して以来である。
マタイス・デ・リフトはそのような干ばつを終わらせられる選手だ。特に最終ラインの選手の有力性が見直されている今だからこそ。代表でコンビを組むファン・ダイクとともに、輝かしい未来を持っているはずだ。
ジェイドン・サンチョ(ボルシア・ドルトムント/19歳)
もしかしたら去年同じ企画をしていれば、クリスティアン・プリシッチがここに入っていたかもしれない。しかしドルトムントで彼をベンチに追いやったのが18歳のサンチョだった。
すぐさま世界でもトップクラスのドリブラーとして評価される選手になった。その圧倒的なスピードと切れ、さらにゴールを導く決定力。スター性抜群のスタイルだ。
ジョアン・フェリックス(アトレティコ・マドリー/19歳)
サッカー界の「ミスターパーフェクト」候補だろう。シュート、パス、ヘディング、走り、決断力全てを兼ね備えている。自身では「フィジカルはまだまだ」と語るが、ちゃんと体を張れるところも強みだ。
これでディエゴ・シメオネ監督の下でタフさとフィジカルを身に着けたらどうなるのか。現代のペレになれる存在かもしれない。
カイ・ハヴェルツ(レヴァークーゼン/20歳)
ドイツならば彼の能力は見逃せない。今季も移籍を拒否してレヴァークーゼンに残り、慣れ親しんだクラブで出場機会を得ることを選択した。その冷静な判断はまさにピッチ上でも表れている。
188cmという体格に加えて強烈なテクニックとクールさを兼ね備えており、すでにスターの風格がある。代表で「カイザー」になる可能性は極めて高い。