【町田忍の素晴らしき庶民文化 】見てるとなぜだか泣けてくる…あのドロップス

©株式会社ライトアップ

今回は毎年夏になると日本中をズーンとさせる国民的アニメ映画のアレ。サクマのドロップスの登場です!

節子、それ、ドロップちゃう!おはじきや!(´;ω;`)

もはや上のセリフと切っても切れない関係となっているドロップ。
あのドロップこそがサクマのドロップスである。
戦時中を描いた映画に登場するのだから、さぞ歴史も古いだろうと思っていたが、なんと驚きの明治41年(1908)発売開始!缶入りになったのは大正2年のこと。
つまり110年前に作られたドロップだったのだ。グリコよりも10年早い!さすがです。

ちなみに、節子が食べていたドロップを再現したデザインが発売されていたりする。それがコレだ。

あー、確かにこんな感じだった…(´;ω;`)

で、裏面がコレ・・・(´;ω;`)ブワッ

もうやめて!ドロップが涙の味になっちゃうよ(T_T)

火垂るの墓 ©野坂昭如・新潮社

ところでこのサクマのドロップスなのだが、「サクマドロップス」と「サクマ式ドロップス」という2つの名前を聞いたことはないだろうか。
実はサクマのドロップスは現在、2つの会社が作っている…らしい。

ひとつは豊島区に本社を構える「佐久間製菓」と、目黒区に本社を構える「サクマ製菓」で、佐久間製菓が「サクマ式ドロップス」を販売していて、サクマ製菓が「サクマドロップス」を販売している。

なんとも「サクマ」がゲシュタルト崩壊しそうな文章になってしまったが、書いてる本人が一番辛いのでご勘弁。
こんなややこしいことになったのはちゃんと理由がある。

明治41年に発売されていたサクマのドロップスは、正式名称を「サクマ式ドロップス」といい、佐久間製菓が販売していた。
じゃあ、豊島区のほうが本物?と思うかもしれないが、実はこの本家本元の佐久間製菓は戦争で砂糖の輸入ができなくなり、あえなく廃業しているのだ。
そして終戦後、当時佐久間製菓で番頭をしていた人が豊島区の佐久間製菓を起こし、社長の三男が目黒区のサクマ製菓を起こしたのだとか。

当然、この2社で争いが勃発するわけで、裁判の結果、佐久間製菓がオリジナルの「サクマ式ドロップス」の名称を名乗ることが許されたのだそうだ。…社長が番頭に負けた…だと…?

ちなみに味にも違いがあって、サクマ式ドロップスにはブドウ味とチョコ味があり、サクマドロップスのほうにはメロン味とスモモ味がある。

サクマのドロップス缶アレコレ

最後の一枚は画家である谷内六郎さんの作品をパッケージ化したもの。サクマのドロップスのレトロ感をよりいっそう増幅させる見た目である。
はあ、カラコロと無邪気にドロップを口の中で転がしてた日々が懐かしい…( ´Д`)=3

そして、サクマのドロップスの特徴といえば、このフタ!
これがガッチリハマっちゃうとなかなか取りづらくて、開けるのに難儀した覚えがあるw
下手すればツメがはがれるんじゃないかってくらいカチカチにハマるとき、あるよね(;´∀`)
よく10円玉を使って開けていたような気がする。みなさんはどんな開け方をしていただろうか?

町田:昔はハッカが苦手だったけど、今は一番好きだね(^o^)

ポン:あー、ハッカは確かに子どものころ苦手だったわ…。
缶だからなにが出てくるかわからないからドキドキしたわねぇwww

ミノ:カラカラって振って、なにが出てくるか…。
なんかおみくじみたいな感じだよなw

IT:でも結局、ほしいのじゃないと戻すんスよね(;´∀`)
だから結局最後はハッカばっかw

一同:wwwwwww

ポン:あと、わたし、りんごが好きだったんだけど、見た目がハッカと同じ白だから紛らわしいのよね(;´∀`)

ミノ:白と透明だよね、確かにわかりにくい(-_-;)

IT:ちなみにいま、サクマ式のほうではハッカのみのドロップス缶もあるらしいッスよw

そんなわけで今回はサクマのドロップスを特集してみたがいかがだっただろうか?
サクマ式とサクマの違いに驚いたわけだが、みなさんはご存じだっただろうか。

それにしても、見た目も味もフタさえも変わらず販売され続けているこのドロップ、世代間でほぼほぼギャップなく話せるのがホントにスゴい。
なんだか見ていたら無性にドロップが食べたくなってきたので、サクマ式とサクマ、両方買って食べ比べてみようと思う。
みなさんもぜひ久しぶりに味わってみてほしい。

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