県立図書館、多世代が集う施設に

来年2月の新装開館向け準備着々

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白を基調とした「こどもエリア」。県立図書館は来年2月上旬のリニューアルオープンに向けて改修が進む=山形市

 来年2月上旬のリニューアルオープンに向け、大規模改修中の県立図書館(山形市緑町1丁目)は、目玉の一つとなる「こどもエリア」などの工事が間もなく完了し、1階にBGMを流すなどソフト面の計画も固まってきた。担当者は「幅広い年代が集う施設」を目指し、準備を進めている。

 大規模改修は、県立図書館が入る遊学館を一部増築し、図書館エリアの面積を従来の約3390平方メートルから約5千平方メートルに増やす。高さ3~5メートルの大型書架を設置し、開架冊数は従来の18万冊から36万冊にするほか、閲覧席数も110席から約330席に拡大する。2018年度から工事を行っており、総事業費は約10億円。

 このうち、こどもエリアは1階の約530平方メートルを活用。白い書架を回廊のように配置するなど「白い本の森」をイメージし、わくわく感をくすぐるような設計にした。エリア内にはクッション性に優れた床材を敷いた「おはなしの部屋」や、壁がホワイトボードとして使え、目的に応じて椅子・テーブルをレイアウトできる「アクティブラーニングルーム」を設置。小さな子ども連れでも利用しやすいよう、おむつ替えコーナーや子ども用トイレ、授乳スペースも備える。

 ソフト面では、1階にBGMを流し、友人や親子、子どもたちが時にはおしゃべりしながら過ごせる場所にする。2階にサイレントエリアなどを設け、引き続き静かな空間も提供する。中庭を眺め、ゆったりと読書ができるオープンデッキなども設置する。

 他に公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」環境の整備やカフェレストランの拡充、文房具や本県関係の書籍を扱うショップも新設する計画。同館企画課は「本と人、人と人との出会いと交流の場になるようイベントや企画展も積極的に行いたい」と話している。

 工事は9月末までに完了する予定。その後は本を並べる作業や備品設置などを進める。オープン準備に伴い9月15日から来年2月上旬まで休館する。