多良木町のシイタケ農家・落合さん 第52回全農乾椎茸品評会で「長官賞」

「第52回全農乾椎茸品評会」で入賞した落合龍見さん=多良木町

 多良木町槻木[つきぎ]地区のシイタケ農家落合龍見さん(60)が、全国農業協同組合連合会(JA全農)主催の第52回全農乾椎茸品評会で、最高賞に次ぐ林野庁長官賞を受賞した。「今後も品質の良いシイタケの栽培を続ける」と意気込んでいる。

 落合さんは、会社員生活を送っていた名古屋から22歳の時に帰郷し、父親から農林業を継いだ。山深い槻木地区でのシイタケ栽培を妻ひとみさん(58)と共に36年続けている。

 品評会には全国から630品が出品され、業界関係者らが形や香りなどを審査した。落合さんは「こうしん中葉中肉の部」で受賞。一昨年に最高賞の農林水産大臣賞も受賞しており、5回目の入賞となった。県内からほかに2人が入賞した。

 落合さんは7月19日に町役場を訪ね、受賞を報告。「来年はもう一度、農林水産大臣賞を狙う。シイタケの消費拡大のためにイベントなどにも積極的に参加したい」と語った。

 吉瀬浩一郎町長は「槻木地区のブランド品として全国に展開してほしい」と激励した。(園田琢磨)

熊本日日新聞 2019年8月3日掲載

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