〔熱中症〕7月29日から8月4日の7日間で18347人搬送、搬送者数・死者数ともに今季最多

総務省消防庁は6日、熱中症による救急搬送状況(速報値)を公表しました。
7月29日から8月4日の7日間における全国の救急搬送者数は18347人で、前週(5664人)に比べて12683人増加し、前年同期(12477人)と比べて5870人増加しました。
傷病の程度別では、初診時において死亡が確認された人は57人で、前週(11人)に比べて46人増加しました。また、3週間以上の入院加療を必要とする重症者は729人で、前週(119人)に比べて610人増加しました。
年齢別では、満65歳以上の高齢者が9963人で、全体の54.3%を占めています。
発生場所別では、住居が7525人と最も多く、全体の41.0%を占めています。
また、都道府県別では、東京都が1857人と全国で最も多く、次いで愛知県が1342人、埼玉県が1307人となっています。

気温や室内の温度が高い状況下では、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることによって、体温の上昇・めまい・立ちくらみ・体のだるさ・頭痛・吐き気などの症状を呈し、重症化すると、けいれんや意識の異常など、様々な障害を引き起こします。こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用などにより、熱中症の予防に努めましょう。

■熱中症による全国の救急搬送状況(2019/7/29~8/4・速報値)
・救急搬送者数:18347人
※前週比12683人増、前年同期比5870人増

<日別>
・7/29(月):1727人
・7/30(火):2242人
・7/31(水):2754人
・8/1(木) :3201人
・8/2(金) :3318人
・8/3(土) :2943人
・8/4(日) :2162人

<傷病の程度別> ※初診時の状況
・死亡 :57人
・重症 :729人
・中等症:6548人
・軽症 :10791人
・その他:222人

<年齢別>
・18歳未満:1910人
・18~65歳:6474人
・65歳以上:9963人

<発生場所別>
・住居(屋内外を含む):7525人
・工事現場や工場などの仕事場:2102人
・農・畜・水産作業の仕事場(田畑・海など):396人
・教育機関:677人
・屋内(飲食店・病院・劇場など):1625人
・屋外(競技場・屋外駐車場など):1978人
・道路:3132人
・その他:912人

<都道府県別> ※上位5都道府県まで
・東京都:1857人
・愛知県:1342人
・埼玉県:1307人
・大阪府:1210人
・千葉県:939人

◆総務省消防庁|熱中症情報
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
※総務省消防庁は、上記Webサイトに熱中症の予防啓発コンテンツを設置し、熱中症の予防を呼び掛けています。

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