地区首位・カブスに痛手 コントレラスとキンブレルが戦線離脱

カージナルスを抜いてナ・リーグ中部地区の首位に立っているカブスが、正捕手とクローザーを欠いた状態での戦いを強いられることになった。カブスは、日本時間8月5日に正捕手のウィルソン・コントレラスを右ハムストリング痛により10日間の故障者リストに登録したのに続き、同6日にはクローザーのクレイグ・キンブレルも右膝の炎症により10日間の故障者リスト入り。カージナルス、ブリュワーズとの三つ巴の戦いが続くなか、主力2人の離脱は小さくないダメージとなりそうだ。

7月中旬にも右足を痛めて10日間ほど戦列を離れたコントレラスは、今季2度目の故障者リスト入りとなる今回、4週間ほどの戦線離脱を見込まれている。今季87試合に出場して打率.275、19本塁打、57打点、OPS.890をマークし、正捕手としてのみならず、主力打者の1人としてもチームに貢献しているコントレラスだが、戦列復帰は早くても9月に入ってからになりそうだ。前回のコントレラス離脱時には、ロイヤルズからマーティン・マルドナードを獲得したカブスだが、そのマルドナードはすでにアストロズへ放出。現在はエンゼルスをDFAとなったジョナサン・ルクロイの獲得に興味を持っていることが報じられている。

一方、6月上旬に3年4300万ドルでカブスに加入したキンブレルは、調整不足が祟ったのか、14試合に登板して0勝2敗9セーブ、防御率5.68、被打率.260と本来の実力を発揮できないまま、戦列を離れることになってしまった。ただし、無理をすれば故障者リスト入りすることなく登板し続けられる程度の症状であり、症状を悪化させないために大事を取って故障者リストに登録することになったという。コントレラスとは異なり、最短の10日後に戦列復帰が可能であると見られている。なお、カブスはキンブレル不在の間、ブランドン・キンツラー、スティーブ・シーシェックらセットアッパー陣を、相手打線との相性を考慮しながらクローザーとして使い分ける方針を明らかにしている。

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