レンジャーズ退団のカブレラ ナショナルズとメジャー契約へ

日本時間8月6日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ナショナルズはフリーエージェントの内野手、アズドゥルバル・カブレラとメジャー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。主に内野の控えとして、戦力に厚みをもたらす働きが期待される。なお、現時点ではナショナルズから正式発表は行われていない。

現在33歳のカブレラは、今季レンジャーズで93試合に出場して打率.235、12本塁打、51打点、OPS.711をマーク。昨季メッツとフィリーズの2球団合計で打率.262、23本塁打、75打点、OPS.774と上々の成績を残したため、新天地でも活躍が期待されていたものの、その期待に応えられず、日本時間8月2日にDFAとなり、同4日には解雇されてフリーエージェントとなっていた。

今季のナショナルズは、遊撃のバックアップ役が不在のままシーズンを戦っており、また、一塁のライアン・ジマーマンがコンディションに不安を抱えていることもあって、本来は「左の代打の切り札」であるマット・アダムスがコンスタントに出場機会を得る状況となっている。さらに、内外野兼任のユーティリティかつ「右の代打の切り札」であるハウィー・ケンドリックも故障で戦列を離れており、内野の複数ポジションを守ることができ、なおかつスイッチヒッターであるカブレラは、ナショナルズのあらゆる弱点をカバーできる存在なのだ。

なお、カブレラがナショナルズでプレイするのは今回が2度目となる。メジャーデビューからの7年半をインディアンスで過ごしたカブレラは、2014年7月末にトレードでナショナルズへ移籍。このときは49試合に出場して打率.229、5本塁打、21打点、OPS.700と今一つの成績に終わった。その後、レイズ、メッツ、フィリーズ、レンジャーズを経て5年ぶりにナショナルズに戻ってきたカブレラ。チームのポストシーズン進出に貢献する働きができるか注目だ。

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