「それいけ!アンパンマン」ジャムおじさん役の増岡弘が卒業、後任は山寺宏一

日本テレビのアニメ「それいけ!アンパンマン」(金曜午前10:55、関東ローカル)の人気キャラクター・ジャムおじさん役の声優・増岡弘が本人の意向で卒業し、山寺宏一が後任を務めることが分かった。山寺は「増岡弘さんは演技だけでなく、そのお人柄も含めてジャムおじさんそのものです。代われる人などいません。でも30年以上、その優しさと温かさに触れてきた者の一人として、少しでも増岡さんのジャムおじさんに近づけるよう、精いっぱい務めさせていただきます」とコメントを寄せた。

同アニメは、やなせたかしの絵本「アンパンマン」を原作に、困っている人を助け、おなかを空かせている人には自分の顔を食べさせる正義のヒーロー・アンパンマンの活躍を描くストーリー。1988年10月から放送され、パン工場に住むパン作りの名人・ジャムおじさんはアンパンマンの生みの親で、ほぼ毎話登場する重要キャラクター。増岡は8月9日放送の第1464話「アンパンマンとはみがきこちゃん/フランケンロボくんとちゅらおばあ」が最終出演となり、以降は山寺がジャムおじさん役を担当する。すでに山寺は、めいけんチーズ、かばおくんなどの役を務めているが兼任する。

アニメを制作するプロデューサーの高橋雄一氏は「ジャムおじさんがパンに命を吹き込むように、増岡さんには番組に愛と勇気を吹き込んでいただいてきました。30年以上の長きに渡り、『それいけ!アンパンマン』を支えていただき、心より感謝申し上げます。収録スタジオでお会いできないのは寂しいですが、これからも増岡さんに安心して見てもらえるような番組作りをしてまいります」と増岡への感謝の気持ちを語っている。

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