【ラグビーワールドカップ2019 応援連載『SCRUM』#9】ラグビーワールドカップ2019ドリームサポーター・伊藤華英

【ラグビーワールドカップ2019 応援連載『SCRUM』#9】ラグビーワールドカップ2019ドリームサポーター・伊藤華英

ワールドカップに向けラグビーの魅力を伝える連載。今回は、自身も競泳でオリンピック2大会出場を果たした人物に、ラグビーに魅了されたきっかけや、元アスリートから見たラガーマンのすごさをうかがいました。

2号連続で登場! 教えてくれたのは ラグビーワールドカップ2019ドリームサポーター・伊藤華英さん。

Q:元五輪アスリートも驚く! ラグビー選手のすごさって?

── ラグビーの魅力を知ったきっかけを伺えますか。

「北京オリンピックくらいまでは自分が出る側として競技に集中していたので、ほかの競技を見たり応援したりする気持ちがなかったんです。でも、けがをして、同じ時期にリハビリしていたラグビー選手と知り合って、視野が広がったというか。競泳ではラグビーみたいに切ったり折ったりということはあまりないのですが、私よりももっとひどいけがをしていた彼の『けがなんて普通』という言葉に助けられたし、そこから復帰していく姿にとても勇気づけられて。彼の復帰戦を見てみようと思ったのが初観戦でした」

── 初観戦の感想は?

「なんであんなに前に進めないんだろうって思いました(笑)。一緒に観戦した人がラグビーに詳しくて、いろんなことを教えてくれたのがよかったのですが、すごく奥深いんだな、単純なスポーツじゃないんだなって、興味を持ちました。得点の仕方もいろいろありますし、ルールも複雑。好奇心が旺盛な人、探求心がある人は絶対ハマると思う。仕事とかも突き詰めちゃう人にはお勧めです!(笑)」

── スイマーから見ると、どんな魅力がありますか?

「競泳って基本的には個人競技で、自分のために自分の泳ぎをするという感じなので、ラグビーを見て、チームのために体をぶつけていく姿にすごく刺激をもらって。現役時代はチームのことや周りの人のことを考えるきっかけになりました。逆にラグビー選手には、『個人競技は負けても全部自分の責任だからすごいね』とよく言われます。『僕らは負けても全員の責任だし、勝ったら喜びは何倍にもなるからいい』って。お互いにリスペクトできる部分があって、話していて面白いです」

── ラグビー選手の身体能力は同じアスリートから見ても高い?

「はい! 特に海外の選手はビックリするぐらい大きいのに俊敏性も高いので、すごい身体能力です。スプリント力(足の速さ)、タフさ、判断力、決断力…求められるものがすごく多いので、私はたぶんラグビーはできないなぁと思います。驚いたのが、試合中にどこかを切ったとしてもアドレナリンが出まくっているから痛くないそうで、翌日に痛くなるんですって。そういう“けが自慢”がすごいんですけど(笑)、それこそ“ラグビー選手あるある”かもしれないですね」

<1ランクUP>
伊藤華英のラグビー講座

リーチマイケル選手に注目!
性格はとてもジェントルマン。言葉の壁もなく、レフェリーや監督、コーチとのコミュニケーションがきちんと取れるので、国際的な大会ではすごく貴重な存在だと思います。2015年のラグビーワールドカップでもそうでしたが、彼だからこそ判断できることもあると思いますし、彼というキャプテンがいてこその日本チームじゃないかなと思います。

【プロフィール】


伊藤華英 Hanae Ito
1985年1月18日、埼玉生まれ。やぎ座。競泳選手として北京オリンピックとロンドンオリンピックに出場。2012年に現役引退後はラグビー好きが高じてスポーツ競技で大きな功績のある者がラグビーワールドカップのPRに従事する「ラグビーワールドカップ2019ドリームサポーター」としても活動中。

【Information】


「ラグビーワールドカップ2019日本大会」
8月10日午後6:00から公式チケットサイトで一般発売開始
https://www.rugbyworldcup.com/

「ラグビーワールドカップ2019日本大会」は、9月20日~11月2日まで開かれ、世界各国の20チームが優勝を争う。日本代表は開幕当日に行われるロシアとの初戦を皮切りに、10月5日のサモア戦、10月13日のスコットランド戦などに出場。

取材・文/四戸咲子 撮影/尾崎篤志

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