ロッテ清田、人生初サヨナラ弾 「また出られるように」新助っ人に負けん弾

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ロッテ・清田育宏【写真:荒川祐史】

清田は延長11回1死一塁に松田遼から8号2ラン

■ロッテ 4-2 ソフトバンク(6日・ZOZOマリン)

 ロッテ・清田育宏外野手が6日、ソフトバンク戦(ZOZOマリン)の延長11回に、“人生初”のサヨナラ2ランを放ち、チームの勝率5割復帰を呼び込んだ。

 2-2で迎えた11回1死一塁。清田は自信を持って打席に入った。5月25日のソフトバンク松田遼から7回に逆転2ランを放っていた。「それを思いながら」。湧き上がる思いを胸に秘め、この日5回目の打席に入った。

「サヨナラホームラン打ったことないんだよな」。打席に立つ前にはそんな話をしていたという清田。「ホームランを狙って打つ打者ではない。僕も出る(出塁する)こと。一、三塁を作れたら最高」と、つなぎの意識が大きく占めていたのだという。

 カウント2ボール2ストライクと追い込まれながらの5球目。「うまく引っかかってくれた」という、真ん中低めのスライダーが、左翼方向へ高々と舞い上がった。

「逆風だったので、最初は『行ってくれ! 行ってくれ!』って思ったんですけど、本当にいい感じに(バットに)引っかかってくれて、入る前に『(これは)行くな』って。どれくらい飛んだんですか? ラグーンですか?」

 ベースを回る時に、確信に変わった打球の行方を見ることなく、殊勲者はダイヤモンドを一周。アマチュア時代にも経験したことのないサヨナラ弾を放った10年戦士は、チームメイトから手厚い祝福を受けた。

「嬉しいですね。本当にピッチャーが頑張って抑えてくれていたし、僕はチャンスでいっぱい打席を回してもらっていて、打てていなかったので、最後に決められて良かった」

 2度の満塁で凡退に終わった自身の打席への悔しさを晴らし、先発岩下が初回で降板というアクシデントを乗り越え、粘投を見せた投手陣の労に報いた最高の仕事に、清田自身も満足気な表情を浮かべた。

「僕も出たり出なかったりですが、出るときは結果を出して、また出られるように頑張っていきたい」

 新外国人マーティンの加入で出場機会は流動的な清田だが、チャンスに強い10年目のベテランの存在はチームの上位進出にとって、今後も大きな切り札となるに違いない。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)