夢舞台 海星 堂々と入場行進 「早く試合をしたい」 

開会式で力強く行進する海星の選手たち=甲子園

 5年ぶり18度目の夏の大舞台に立った長崎県代表の海星は44番目に入場行進した。1959(昭和34)年を始まりに県勢最多の出場を誇り、平成元年に続いて令和最初の甲子園に名乗りを上げた伝統校。長崎大会の優勝旗を手にした主将の坂本を先頭に、選手たちは憧れの地を踏み締めた。
 この日は広島原爆の日。メンバー唯一の県外出身者で、加藤監督と同じく広島で育った西川は「こういう日に夢舞台に立てることは自分にとって本当に貴重な経験になる。楽しく野球ができることに感謝したい」と平和の大切さをかみしめていた。
 式後、選手たちは開幕戦の一部を観戦して、その後はオフに。4番打者の高谷は「大観衆で初めての感覚だった。早く試合をしたくなった。しっかりと準備して、体の切れを良くしたい。今の状態はいい」と12日の聖光学院(福島)との初戦が待ち遠しい様子だった。

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