昭和、平成と受け継がれてきた名番組「家族対抗歌合戦」が令和初のオンエア。今回の見どころは?

1972年10月から86年9月まで、フジテレビ系で毎週日曜午後8時台に放送された「オールスター家族対抗歌合戦」。タイトル通り、各界のスターが家族と共に出場して歌を競う番組であり、スターの意外な素顔が見られ、家族同士の絆を随所に感じられる点が魅力だった。

そんな昭和の人気番組が、平成に入り2016年7月にBSフジで復活し、以降17年1月と8月、18年1月と9月、19年1月と、年2回ペースで放送される特番として定着。そして来る8月10日に、復活第7弾にして令和第1弾が「KLMオランダ航空100周年『オールスター家族対抗歌合戦 令和元年!熱唱スペシャル!!』」(午後7:00)のタイトルでオンエアされる。出場は、井上あずみ・ゆーゆチーム、大泉逸郎チーム、大島麻衣チーム、カミナリチーム、三遊亭好楽・王楽チーム、三丘翔太チーム。審査員は、ささきいさお(審査員長)、ロザンナ、尾木直樹、榊原郁恵、福井謙二。司会は東貴博と西山喜久恵アナウンサー。

今回は地上波レギュラー時代から番組に協賛し、優勝賞品の海外旅行券を提供してきたKLMオランダ航空の100周年がタイトルに冠され、スタジオは自然とお祝いムードに。レギュラー時代に出場経験がある審査員たちは、「レギュラー時代はバンコク旅行が優勝賞品で、それを目指して出場するチームが多かった」(ささき)、「グランドチャンピオン大会で優勝してヨーロッパ旅行に行かせてもらった。イタリアに里帰りもできたので、KLMさんさまさまです(笑)」(ロザンナ)、「レギュラー時代は、KLMオランダ航空といえばこの番組。この番組といえばKLMオランダ航空と、イメージが結びついていた」(榊原)と思い出を語った。加えて令和初という節目も重なり、いつも以上に華やかでにぎやかな空気のなか、収録は進行した。

計4人の少数精鋭チームがあれば、総勢10人の大所帯のチームもあり。家族間でサプライズを仕掛けて感動を呼ぶチームがあれば、トークで笑いを誘ったり、意外な秘話を明かすチームも。予選ではそれぞれ3曲(うち1曲は家族全員のコーラス)を歌ったが、各チームの選曲は、昭和の歌謡曲、演歌から、平成のポップス、さらに民謡、童謡など年代、ジャンルとも実にバラエティー豊か。なかには「なぜその曲?」と司会や審査員が首をかしげるようなユニークな選曲もあったが、それぞれ懸命に歌い、スタジオを盛り上げる。審査員はそれを楽しみながら見守り、「高い音のヌケが良かった」など、「歌合戦」として重要な歌のうまさを評価しつつ、「家族対抗」ならではの加点ポイントをしっかり見極めていた。

予選が終わると「スペシャルステージ」が行われ、カミナリが漫才を披露し、三丘が「散歩道」、大泉が「孫」、井上&ゆーゆが「ジブリメドレー」を歌唱。そして、ついに決勝に進出する2チームが発表。決勝はチーム全員で1曲ずつを歌い、その後に優勝チームが発表された。

結果は番組を見てのお楽しみだが、結果が出るまでの過程、つまり各チームの歌、トーク、合間に見られるスターの素顔、それを引き出す家族の絆こそが見どころ。爽やかな笑いと感動に満ちた2時間になるだろう。

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