朝日町民と交流、地域活性化探る 東大生がインターンシップ 

大平地区公民館で地域の課題などについて説明を受ける学生ら

 東京大の学生と朝日町民が地域振興について考えるインターンシップが6日から10日まで町内で行われている。地元住民との交流や体験活動を通じ、夢と希望が持てるまちづくりの手法を探る。

 民間の有識者組織に「消滅可能性都市」と位置付けられた朝日町の活性化に向け、県が東京大と連携して実施。学生12人が住民や地域おこし協力隊らから聞き取り調査などを行う。

 7日は、新潟県境に近い山あいの大平(だいら)地区公民館で末上浩二町内会長から、空き家の増加や高齢化といった地域の課題、声掛けや見守りなどの活動について説明を受けた。地区内を見学し、食料品の移動販売車の陳列作業も手伝った。文科一類2年の萬屋杏菜さん(20)は「地方創生とよく聞くが、東京ではあまり実感が湧かなかった。ここに来て町長や地元の人が楽しく熱心に地域づくりに取り組む本気度が伝わってきた」と実感を込めた。

 8日は自然体験学校「夢創塾」でピザづくりなどに取り組む。最終日の10日は、笹原靖直町長や鹿熊正一県議らへ地域住民へ向けた政策提言を発表する。(朝日・入善支局長 高野由邦)

朝日町大平地区を見学する東大生ら
地域の生活事情などについて町民から話を聞く女子学生
移動販売車の食品の陳列を手伝う学生

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