元GG賞二塁手・パニックがジャイアンツからDFAに

日本時間8月7日、ジャイアンツは2016年にゴールドグラブ賞を受賞したジョー・パニックをDFAとしたことを発表した。チーム生え抜きの二塁手として活躍してきたパニックだが、チームがトレードでスクーター・ジェネットとマウリシオ・デュボンを獲得したことにより、短期的にも長期的にも余剰戦力となり、DFAされるに至った。

現在28歳のパニックは、2011年のドラフトでジャイアンツから1巡目指名を受けてプロ入りした生え抜き選手である。メジャーデビューを果たした2014年に73試合で打率.305をマークしてチームのワールドシリーズ制覇に貢献し、翌年からレギュラーに定着。2015年にオールスター・ゲーム選出、2016年にはゴールドグラブ賞を受賞した。しかし、2017年に147安打を放ったのをピークとして成績が下降し、昨季は打率.254、今季も打率.235に終わり、チームを追われることとなった。

ワイルドカードでのポストシーズンを目指すジャイアンツは、パニックに代わる二塁手としてすでにジェネットを獲得しており、今季の残り試合はジェネットが正二塁手を務めることになるだろう。そのジェネットが今季終了後にフリーエージェントとなるため、来季からは今季メジャーデビューを果たしたばかりのデュボンが正二塁手として起用されると見られている。パニックは、短期的にも長期的にも余剰戦力となっていたわけだ。

パニックは今後ウエーバーにかけられ、獲得を希望するチームが現れるのを待つことになるが、獲得希望がなかった場合はAAA級サクラメントへ送られることになる。ただし、パニックはメジャー在籍日数が5年を超えているため、マイナー降格を拒否してフリーエージェントとなる権利を有している。獲得を希望するチームが現れた場合、または、マイナー降格を拒否してフリーエージェントとなった場合に、パニックのジャイアンツ生活が正式に幕を閉じることになる。

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