大型で強い台風9号は発達しながら北西に進み、8日（木）から9日（金）にかけて、非常に強い勢力で先島諸島に接近する見込み。

　沖縄地方は8日から9日にかけて、暴風やうねりを伴った高波、大雨や高潮に厳重な警戒が必要だ。特に、先島諸島は8日昼過ぎから9日にかけて、長時間にわたって暴風となるため、早めの台風対策が必要となる。

　大型で強い台風9号は、7日（水）午後3時には石垣島の南東およそ500キロの海上を、1時間に15キロの速さで北北西へ進んでいる。中心の気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は50メートル。

　今後、台風は発達しながら北西に進み、8日から9日にかけて非常に強い勢力で先島諸島に接近する見込み。台風は、9日夜には東シナ海に進む予想となっている。

暴風・高波・高潮

　台風の影響で、沖縄地方では強い風が吹き、先島諸島ではうねりを伴って大しけとなっている。台風の接近に伴い、沖縄地方では風がさらに強まり、7日夜遅くから非常に強い風が吹き、さらに波も高くなる見込み。

　8日から9日にかけては、沖縄地方は先島諸島を中心に猛烈な風が吹き、海上では猛烈なしけとなる見通し。奄美地方でも、8日から9日にかけて海上では大しけとなりそうだ。

　暴風や高波に厳重に警戒が必要だ。また、沖縄地方では台風の接近に伴い潮位が高くなるため、高潮にも厳重な警戒が必要となる。

大雨

　台風の接近に伴い、9日にかけて沖縄地方には暖かく湿った空気が入り、大気の状態が非常に不安定となる見込み。沖縄地方では、台風を取り巻く発達した雨雲がかかり、先島諸島を中心に8日夕方から雷を伴った非常に激しい雨が降り、9日にかけては猛烈な雨となり、大雨となる見通し。

　土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に厳重な警戒が必要だ。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努める必要がある。