手術や検査 わくわく体験 佐世保中央病院「こども探検隊」

手術器具の鉗子を使って輪ゴムをつかむ作業に挑戦する児童=佐世保中央病院

 佐世保市大和町の佐世保中央病院(碇秀樹病院長)で3日、小学生が医療現場を体感する「病院こども探検隊」があった。子どもたちは疑似手術やリハビリ、エコーの体験を通し医療を肌で学んだ。
 医療に関心を持ってもらおうと毎年開き11回目。市内の小学6年生31人が参加した。
 子どもたちは手洗いの大切さを学んだ後、病院内を見学。手術室では手術用ガウンとマスク、手袋を着用し、電気メスで鳥肉を切る疑似手術や、手術器具の鉗子(かんし)を使って小さな輪ゴムをつかむ作業に挑戦した。リハビリ室では、利き腕・足とは逆の腕・足で車椅子を運転するなどして、体を動かしにくい患者の日常を体験。検査室ではエコー検査をした。
 市立祇園小6年の松瀬華奈さん(11)は「お医者さんも手術前に練習すると知ってびっくりした」と話した。碇病院長は「病院がチーム医療で成り立っていることを知ってもらい、医療の仕事に興味を持ってもらえたら、うれしい」と話した。

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