Dバックスが今季17セーブのホランドをDFAに

日本時間8月8日、ダイヤモンドバックスは今季17セーブをマークしているリリーフ右腕、グレッグ・ホランドをDFAとしたことを発表した。ダイヤモンドバックスは同7日に昨季15勝のザック・ゴッドリーをDFAとしており、主力投手を放出するのは今週に入って2人目(ゴッドリーはブルージェイズ移籍が決定)。ホランドは7月に防御率13.50という大不振に陥り、クローザーの座を剥奪されていた。

DFAとは「Designated For Assignment」の頭文字を取ったものであり、基本的には「ある選手を40人ロースターから外す措置」を意味する。DFAとなった選手は即座に40人ロースターと25人ロースターから除外され、7日以内にトレードされるかウエーバーに置かれることになる。ただし、今年から8月以降のウエーバーを介したトレードが禁止となったため、ホランドはウエーバーに置かれ、獲得を希望するチームが現れるのを待つことになる。しかし、ウエーバーでホランドを獲得するチームは、今季の残り年俸を全額負担しなければならないため、ウエーバーでの獲得を希望するチームが現れる可能性は低いと見られる。ウエーバーを通過したあとにフリーエージェントとなり、新天地を探すのが現実的なルートとなるだろう。新天地で8月末までにメジャーのロースターに登録されれば、ポストシーズンへの出場も可能である。

日本時間7月3~4日のドジャース戦で2試合連続でセーブに失敗して以降、ホランドの不振は続いており、7月以降の12登板では防御率11.42という悲惨な状況。6月末の時点では防御率2.33をマークし、信頼できるクローザーとして活躍していたが、トーリ・ロブロ監督は7月下旬にホランドをクローザーから外すことを決断した。

昨季もカージナルスでの32試合で防御率7.92の不振に陥り、チームを追われたあと、ナショナルズでの24試合で防御率0.84と復活を遂げており、通算206セーブの実績に賭けるチームは現れるはず。33歳のベテランリリーバーの意地に期待したい。

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