福祉施設の運営費不正受給 熊本市の処分取り消し 熊本地裁

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 熊本市から給付される福祉施設の運営費を不正に受給するなどしたとして、同市から営業停止などの処分を受けた菊陽町の福祉サービス会社「ソラヒロ」が、処分の取り消しを求めた訴訟の判決で、熊本地裁(小野寺優子裁判長)は7日、手続きが違法として同市の処分を取り消した。

 同社は、障害児通所支援事業を営む。市障がい保健福祉課によると、市内3カ所の施設で虚偽の職員数や勤務形態を報告し、運営費を過大受給するなどしたとして昨年3月、市が営業停止などの処分をした。

 判決理由で小野寺裁判長は、処分を通知する前に「十分な弁明の機会が確保されていなかった」と指摘。行政手続法に違反するとして処分を取り消した。

 同課は「市の主張が受け入れられず残念。判決の内容を精査し、控訴も含めて今後の対応を検討する」と話した。同社は「当社の主張が正当に判断された」としている。(中島忠道)

(2019年8月8日付 熊本日日新聞朝刊掲載)