わずか3分で2得点!夏のナイター3連戦初戦逆転勝利! JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦 第9節・流経大戦

今季リーグ初得点となった高橋。=江戸川区陸上競技場で(阿部愛実撮影)

JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦 第9節・流経大戦が8月3日、江戸川区陸上競技場で開催された。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

【スコア】
☆駒大2ー1流経大

【得点者】
60分:[流]宮本 優太(安居 海渡)
78分:[駒]高橋 潤哉(薬真寺 孝弥)
81分:[駒]荒木 駿太(横山 玄徳)

【メンバー】
GK
22 杉本 陸[3年=新潟明訓高]

DF
30 小幡 祐稀[3年=東京Vユース]
6 猪俣 主真[2年=三浦学苑高]
25 松村 王貴[3年=洛北高]
15 藤田 比呂[4年=札幌大谷高](→69分 42 宮川 公輔[3年=星槎国際高])

MF
12 竹上 有祥[4年=駒大高](→57分 2 深見 侑生[4年=駒大高])
10 薬真寺 孝弥[3年=長崎総科大附高]
8 横山 玄徳[4年=千葉U-18]
14 米田 大介[3年=浦和東高](→90+1分 32 栗原 信一郎[3年=駒大高])

FW
7 荒木 駿太[2年=長崎総科大附高]
9 高橋 潤哉[4年=山形ユース]

【SUB】
GK 21 八木 大政[3年=熊本ユース]
DF 43 相澤 佑哉[1年=熊本ユース]
MF 33 藤原 拓海[3年=山梨学院高]
FW 18 土信田 悠生[2年=高川学園高]

荒木はリーグ開幕ぶりのゴールで喜びを語った。

約2ヶ月の中断期間からの再開となった今節。リーグ戦でいまだに未勝利、最下位と低迷している流経大との対戦になった。アミノバイタルカップ3位決定戦同様にキャプテンマークを巻いたのは横山。右サイドにはリーグ戦初出場となる竹上が起用された。

試合は序盤から激しい攻防が繰り広げられた。序盤、米田大が相手を振り切ってあげたセンタリングに高橋が頭であわせるもボールは枠の外へ。前半18分には相手のシュートがクロスバーに当たるピンチを迎えたが、直後のカウンターで竹上の放ったシュートが相手ゴールキーパーの好セーブに阻まれるなど、攻守が激しく入れ替わる展開に。両チームともにチャンスは作ったが、得点は生まれることなく0-0で前半を折り返す。

先取点を奪いたい後半だったが、立ち上がりに一瞬の隙をつかれ先制を許すと、徐々に流経大にペースを握られてしまう。なかなかシュートまで行かせてもらえない時間帯が続いたが、横山・高橋の4年コンビが苦しい状況を打開した。33分には高橋が、その3分後には高橋と横山で右サイドを崩し、最後は荒木がネットを揺らした。終盤立て続けに2ゴールを奪い、逆転で勝利。3連戦の初戦を見事勝利で飾った。

◆秋田 浩一監督
「(今日の試合を振り返って)ラッキーだったと思う。(リーグ戦で初めて出る選手も多かったが)けが人が多かったので。3つ(3連戦)あるので無理してやらせると…。なので、それしかいなかったというのが現状。(キャプテンの横山選手の活躍について)精神的に強いし頑張る力がある、スピードは(周りに比べると)ないけれど、頼りになる。(前半は相手にボールを保持されてしまうシーンが多かったと思うが)想定はしていたので崩されなければ、縦パス1本あったがそういうのを注意しながらやれと言っていた。むやみに前に行くとかわされてしまうので、うまく引いてから行くようにと随分言い聞かせていた。ただ行くだけではダメだと。この間の筑波大戦(アミノバイタルカップ3位決定戦)は暑かったが、そういうこと(うまく引いてから行くということ)を(選手たちが)多少理解できたようなので、それと同じようにやれと言っていた。(後半は仕掛ける意識が前半より出ていたが)よくあの中で戦ったと思う。外からボールがいって14番(米田大介)に入れば相手を離せるが、終わりの方はバテてしまった。あとはFW、特に荒木が動きまわれば。今日は動きまわってもボールが来なかったのか…。1本後半ビックチャンスもあったが。(相手に)ボールをキープされるのはわかっていることなので、そこの最終的な部分をきちっとやる。奪ったボールをミスしないという意識の中でやっていた。(同点ゴールの高橋選手については)もっと点数取ってほしいところ。もっと楽になりたいと心では思っているが、よく取ったと思う。(ようやくのゴールだったが)(高橋は)リーダーで4年生。特にストライカー。もっとチームのことも含めて『俺にボールを出せ!』『俺が決めてやる!』といったようなそんな選手にもう少しなってほしいという希望もある。(逆転ゴールを決めた荒木選手については)よく見えなかったが、ラッキーだった。たまたまそこに走り込んでいたから来たと思うが、そこが彼の良さ。運動量もあるし、諦めずにゴールまで行くというところ。(次戦は水曜日の順大戦だが)もう一つ勝てばありがたい。順大もボールを今日よりもっともたれると思う。(順大には)絶大なる切り札の旗手がいる。そこにできるだけやられないように我慢して運動量と粘りで勝負できれば多少チャンスはあると思う」

◆高橋 潤哉(営4)
「(今日の試合を振り返って)メンバーもいつもと違う中で相手もそうだが、自分たちの中でも難しい試合になるというイメージをした中で勝ち点3を取れたことは良かった。(今日意識したことは)(森本)ヒマンがいない中で自分がヘディングできっちり競りに行くということ。90分間勝てると勝てないではなく、ずっと競り続けるということを意識した。結果を出すというところで点を決めることは意識した。(4年生の活躍について)自分たちチーム全員で力を合わせて戦わなければ勝てないと思っている。その中でも4年生が声を出す部分やチームを引っ張る部分では少しずつ出来てきたからこその結果なのかなと思う。(自身のゴールシーンについて)シュートチャンスがいくつかあった。そういうシュートチャンスをまずアミノバイタルカップの時はあまり作れなかった。シュートチャンスを作れたということは良かったが、そこから決めきる部分が出来ていなかった。あの場面は運でもあるが、しっかり足を振れたのは良かった。(かなりギリギリのコースだったが)(足にボールが)当たってコースが変わって。その運の部分もあるが、あそこで足を振るということが大事だと思っている。その結果で入ったので良かった。(次戦は水曜日の順大戦だが)他のチームは日曜日に試合があって、そういう意味では1日多く休めるメリットもある。連戦はチーム全員の団結力、一人ひとりの力が大事だと思うので、みんなで前向きに練習に取り組み、次も勝てるようにしたい」

◆荒木 駿太(市2)
「(今日の試合を振り返って)今日は先制されて焦りもあったが、監督から駒大のやり方を徹底してやれということで、監督を信じてやったからこそあの2点があると思うので、これからも駒大らしく迷わずサイドからの攻撃ができれば絶対勝てると思う。頑張ってやっていきたい。(なかなか前線でボールが収まらなかった印象だったが)あまり最初はおさまっていなかったが、点が入りだして徐々にサイドから攻撃もできたし、(高橋)潤哉さんのところでおさまることもあったので、それを前半からやっていきたい。これが自分の課題。(今日意識したこと)自分が監督に言われたのは『とにかく走れ』ということ。自分がチームに貢献できることは走ることと点を決めることなので、2つともまだまだだが今日は久しぶりに点が取れてうれしい気持ちだった。(自身のゴールシーンを振り返って)(横山)玄さんが結構いいクロスを上げてくれた。(試合が)終わってから玄さんと話をしたら自分を見てくれていたと言っていたので、そこは玄さんに感謝したい。(久しぶりのゴールだが)(リーグ戦開幕の)筑波大戦以来なので、とても嬉しかった。ずっと取りたかったので、久しぶりに取れてハッピーだった(笑)。(次戦は水曜日の順大戦だが)順大とはアミノバイタルカップで一回戦って勝ったので、順大は勝ちにくると思う。そこでも3連戦取るのと取らないのとでは全然違う。明日しっかりリフレッシュしてしっかり順大戦に臨みたい」

なお、次節は8月7日、順天堂大学さくらキャンパスサッカー場で18:00から順大と対戦する。
◆順天堂大学さくらキャンパスサッカー場
・京成電鉄「酒々井」駅西口より徒歩20分、または「学園台」行バス乗車、「順天堂大学前」下車

© 駒大スポーツ編集部